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【機能性ディスペプシアの鍼灸症例】2年間改善しなかった胃の痛みが鍼灸施術で軽減

本日の予約状況

機能性ディスペプシアで来院された男性(80代/定年退職)の改善事例をご紹介します。

胃の痛みや不快感などでお悩みの方の鍼灸症例です。病院では大きな異常がないと言われたものの不調が続く方に向けて、当院での見立てと経過をご紹介します。

主訴(来院時の症状)

肝臓の病気により入院。退院後から胃の痛みが出現した。病院にて機能性ディスペプシアと診断され、2年間にわたり胃薬を処方されたが、症状の改善には至らなかった。

同居している娘さんが、少しでも痛みの緩和になればと思い、インターネットで当院を見つけ来院。

来院に至るまでの経緯

2年前に体調不良で入院し、肝臓の病気が判明する。それから肝臓の病気は完治したものの、退院後から胃の痛みが出現した。病院では胃カメラを検査するも異常はなく、機能性ディスペプシアと診断された。

肝臓の病気で入院する前は毎日日本酒を1合飲んでおり、休肝日を設けていなかった習慣があった。

胃の不調は午後3時頃になるとみぞおちの痛みが強くなり、食事をすると一時的に少し楽になるという状態であった。胃薬ではなかなか症状が改善せず困っていたとき、娘さんが当院のホームページを見つけ、少しでもよくなればと来院することを決意。

検査と所見

初回検査結果は以下の通り

  • 腹診、みぞおちに圧痛
  • 触診、背部に圧痛
  • 舌診、舌全体が赤み、舌苔黄、裂紋、舌下静脈怒張
  • 赤血球数・ヘモグロビン値が下限
  • ジャクソンテスト、スパーリングテスト陰性

検査結果の分析により背部の痛みは頸椎からくるものではなく胃の不調からくる気や血の巡りの低下と判断。今回のように、機能性ディスペプシアなどの病院では異常がないという不調の相談は、当院でも年々増えている傾向にあります。

鍼灸施術内容と経過

背部の緊張を解放すること、血の巡りの改善を図ることを目的として、高齢であることを考慮し、体の反応を丁寧に確認しながら慎重にアプローチを進めた。

鍼灸による施術
初回

触診で圧痛が認められた背部を中心に鍼を施術。使用穴は肺兪・心兪・肝兪・足三里。背部全体と脚に棒灸も行った。

2回目

鍼灸後に倦怠感が強まる反応が見られたため、高齢の体への負荷を考慮し、直接皮膚に刺さない置き鍼に切り替えた。ご家族もご心配な時期があった。

3回目

3回目の来院頃から、施術後の倦怠感が消失してきた。これを確認のうえ、直接刺す通常の鍼に切り替えた。

6回目

「鍼灸の後は胃の痛みが楽な時間が増えてきた」とのご報告をいただいた。足の冷えが顕著であったため、椅子に座ってできる足の体操をご自宅で取り組んでいただくよう指導した。

12回目

舌診・腹診を再度実施。舌苔が黄色から白に変化(正常化の兆候)し、舌下静脈の浮き上がりがやや落ち着いてきた。腹診でも押したときの苦しさが和らいできた。
体が鍼灸に慣れてきたため、手や足のツボを増やして施術を継続した。

19回目

舌診・腹診を再度実施。顕著な改善が確認された。舌の色が赤からピンク色に改善、舌苔は白いまま維持、舌中央の裂紋の溝が浅くなり、舌下静脈の浮き上がりが初回と比べ落ち着いてきた。腹診・背診での圧痛が初回の3分の1程度に軽減。

患者様より「胃の痛みが以前の半分から3割程度に減った」とのご報告をいただいた。

20回目以降

施術の定着に合わせ、立ってできる体操を少しずつ取り入れていただき、日常的な血行改善を意識した生活習慣のアドバイスをする。

施術期間:約4か月

施術回数:24回

通院ペース:初期は週3回、その後は状態に合わせて間隔を調整

主な症状:胃の痛み、みぞおちの不快感、冷え

経過:数回で大きく変化したというより、胃の痛み方の変化を確認しながら、段階的に体調の安定を目指しました。

今回使用した経穴(ツボ)一覧


今回の患者様は、肝臓の病気をきっかけに胃の不調が始まり、2年間改善が見られない状態で来院されました。高齢ということもあり、最初は鍼灸の刺激に対する反応が強く出てしまい、ご家族もご心配されていた時期がありました。

そのため、まずは体への負担を最小限に抑えた置き鍼からスタートし、体の反応を見ながら少しずつ施術の内容を整えていきました。

通院を重ねるなかで、舌の色や舌苔の変化、腹診での圧痛の軽減など、体の内側から着実に整ってきている様子が確認できました。ご自宅での食事の見直しや軽い運動にも根気強く取り組んでくださったことが、回復を後押ししてくれたと感じています

以下ご本人のメッセージ

毎日15時頃になると胃が痛くなるため、「そろそろ痛くなるのでは」という不安が常につきまとっていました。病院で処方された胃薬を服用しても目立った改善が見られず、どうしたものかと悩んでいました。

鍼灸を始めてからは、最初のうちは効果が強く出てだるさを感じることもありましたが、通い続けるうちに少しずつ胃が痛くない時間が増えていきました。今では初回と比べて痛みが7割以上軽減し、日常生活がずいぶん楽になっています

院長からのコメント

高齢ということもあり、最初のころは鍼灸の反応が強く出ることもありましたので、ご家族もご心配な時期があったことと思います。

それでも根気よく通っていただき、ご自宅でも食事の改善や、座ってできる軽い運動に取り組んでくださったおかげで、少しずつ体が良い方向に整ってきました。

今の状態が維持できるよう、引き続きサポートさせていただきます。

機能性ディスペプシアでお悩みなら…

機能性ディスペプシアについて解説しているこちらのページもお読みください。

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