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【過敏性腸症候群の鍼灸症例】25年来のお腹の不調・冷え・生理痛が鍼灸施術で改善

本日の予約状況

過敏性腸症候群(IBS)で来院された女性(40代)の改善事例をご紹介します。

朝起きるとお腹が痛い、体を動かすとお腹が痛いなどの慢性的なお腹の不調でお悩みの方に向けて、当院での見立てと経過をご紹介します。

主訴(来院時の症状)

朝起きると腹痛が生じ、体を動かすと痛みが増す状態が長年続いていた。冷え性・生理痛・腰痛・片頭痛も抱えており、腰痛・片頭痛についてはペインクリニックにも通院中であった。

お腹の不調を改善して日常生活をもっと楽にしたいと思い、インターネットで当院を見つけ来院。

来院に至るまでの経緯

10代の頃からガスが溜まるなどのお腹の不調が始まり、25年以上にわたり慢性的な症状が続いていた。

3年に1度の健康診断のたびに貧血と診断され、鉄剤を処方されていた。病院の診断では貧血以外に体自体に異常はないため、過敏性腸症候群ではないかと思うようになる。

お腹の不調は朝起きたときに痛みを感じ、立ち上がったり動き出すときにも痛みを感じていた。お腹が張っている感じやガスが溜まっている感じもあり不快感もあった。

検査と所見

初回検査結果は以下の通り

  • 舌診:舌苔が黄色、歯根あり、舌全体が赤い
  • 腹診:みぞおちから下腹部にかけて、軽く押すだけで不快感あり
  • 姿勢検査:反り腰、正面から見ると体が右に傾いている
  • ジャクソンテスト:陰性(ただし、やや首の違和感あり)
  • 問診(家族歴):祖母・母・お子さんも胃腸が弱い

検査結果の分析により舌苔の黄色・舌の赤みは、東洋医学的に「熱」の状態と判断。腹診での広範な不快感や、姿勢のアンバランス、長年の貧血歴も踏まえ、消化器系と全身の気血のバランスが乱れている状態と見立てた。

鍼灸施術内容と経過

全身のバランスを整えながら、消化器系の機能回復冷えの改善姿勢の矯正を段階的に目指した。

鍼灸による施術
初回

鍼の刺激に対して痛みが強かったため、皮膚に直接刺さない置き鍼で対応した。

3回目

鍼を打っても痛みを感じなくなり、通常の鍼に移行。膏肓・肩中兪・足三里・四瀆・合谷に鍼とお灸を行った。

8回目

「首肩こりが軽くなってきた」とのご報告。足の冷えと乾燥が続いているため、湧泉・かかと付近にお灸を追加した。

12回目

姿勢検査を再度実施。右に傾いていた姿勢が正中線に戻る改善が確認された。舌診でも、舌苔が黄色から白に変化し、良い傾向が見られた。

鍼灸施術後にお腹が楽な状態が「2〜3日続く」から「約5日間続く」に延長。

19回目以降

足の冷えの範囲が「足の甲全体」から「足の指先のみ」に縮小。
来院ペースが週2回 → 5日に1回 → 週1回と段階的に間隔を空けても、良い状態を維持できるようになった。以降はメンテナンス目的で来院を継続。

施術期間:約6か月

施術回数:24回以降もメンテナンス継続

通院ペース: 初期は週2回、その後は状態に合わせて間隔を調整

主な症状:過敏性腸症候群(腹痛・腹部膨満感)、冷え性、生理痛、腰痛、片頭痛、肩こり・首こり

経過: 数回で大きく変化したというより、お腹の状態・舌診・姿勢など複数の指標で変化を確認しながら、段階的な体調の安定を目指した。

今回使用した経穴(ツボ)一覧


長年にわたる体のバランスの乱れが背景にあったケース。お腹の不調だけに着目するのではなく、家族歴(胃腸の弱さ)についても丁寧にお話を伺い、食生活のアドバイスも合わせて行いました。

その結果、患者様ご自身だけでなく、お子さんのお腹の不調と片頭痛も改善したとのご報告をいただきました。お母さんの鉄分・たんぱく質不足が子どもの体調にも影響するケースを改めて確認できた事例でした。起立性調節障害への移行を心配していたが、食生活の改善が功を奏し、未然に防ぐことができました。

通院を重ねるなかで、舌の色や舌苔の変化、腹診での圧痛の軽減など、体の内側から着実に整ってきている様子が確認できました。ご自宅での食事の見直しや軽い運動にも根気強く取り組んでくださったことが、回復を後押ししてくれたと感じています

全身を通した施術と生活習慣へのアドバイスが、長年の症状の改善につながりました。

以下ご本人のメッセージ

朝起きるとお腹が痛かったり、動き出すときにお腹が痛くなったりする悩みがありました。

通い始めた頃は、鍼灸を受けると体調が良い日が2〜3日続く感じで、続けていくうちに、だんだん良い状態が長く続くようになりました。

今ではお腹の痛みは全く気にならなくなり、腰痛や生理痛、冷えなど、体全体の不調が少しずつ上向いていった感覚です。

副院長からのコメント

お腹の痛みだけでなく、冷えや生理痛、腰痛など体全体の変化を感じていただけて何よりです。ご自身の体質や生活を見直すきっかけになれたことも嬉しく思います。

お子様に関しても、お腹の張り感や片頭痛が気にならなくなったとのことで、私も安心しました。今後も体調に合わせてしっかりサポートいたします。

当院の症例報告について

当院の症例は、1回で大きく変化したことを示すものではありません。多くの場合、体の反応を確認しながら施術を重ね、冷え・胃腸の働き・睡眠・姿勢・生活習慣などを整えることで、段階的な回復を目指しています。

そのため、症例報告では施術回数・施術期間・通院ペースをできるだけ明記し、実際にどのくらいの期間をかけて体調が変化していったのかが分かるようにしています。

過敏性腸症候群でお悩みなら…

過敏性腸症候群について解説しているこちらのページもお読みください。

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