機能性ディスペプシア

機能性ディスペプシアの症例報告

機能性ディスペプシアとは

機能性ディスペプシアは、胃の痛みや胃もたれなどの不快な症状が3ヶ月以上続くにもかかわらず、胃や十二指腸の内視鏡検査で潰瘍やがんなどの異常が見られない状態を指します。

つまり、胃の機能に問題があるものの、器質的な病変がないため、機能性と呼ばれています。

医師の約87％が患者増加を実感？

日本では健診受診者の約11から17％にこの症状がみられると報告されており、患者数は増加傾向にあります。男女差は大きくなく、幅広い年齢層で発症しますが、特にストレスや生活習慣の乱れが多い若年から中年層に多い傾向があります。

近年では医師の約87％が患者増加を実感しており、今後日本の新たな国民病の一つになる可能性が指摘されています。

機能性ディスペプシアを放置すると、胃の不快感や痛みが慢性的に続き、食事の楽しみが失われるだけでなく、日常生活の質も大きく損なわれます。胃のもたれや早期満腹感により食欲が減退し、栄養不足や体重減少に繋がることもあります。

また、症状が悪化すると、精神的なストレスや不安が増し、うつ状態や不眠など心身のバランスを崩すリスクも高まります。食欲が低下し、体の維持に必要な栄養素が不足することで、他の内臓疾患などに繋がり、社会生活や仕事に支障をきたすこともあるため、早期の適切な対処が必要です。

機能性ディスペプシアの原因

機能性ディスペプシアの診断においては、胃カメラや血液検査を経て、器質的な異常が認められない場合に、機能性ディスペプシアと診断されます。胃自体に問題がないため経過観察となることが多いです。そのため、原因が特定できないまま経過を見守ることになり、患者さんの中にはその不確かさや原因不明の状態に対して不安を感じる方もいらっしゃいます。

ですが、これまでのカウンセリングや検査結果から断言できるのは、機能性ディスペプシアの原因はひとつに断定できるものではないということです。

機能性ディスペプシアは複合的な原因が複雑に絡み合って起こる症状です。

嗜好品、生活習慣や姿勢の悪さなど、一人ひとりの原因が異なるからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院やほかの治療院で改善しなかったとしても諦める必要はありません。

一人で抱え込まず機能性ディスペプシアの改善事例が豊富な当院にお気軽にご相談ください。

病院とはここが違います

機能性ディスペプシアへの対応として病院や一般の整体院では次のようなものが一般的です。

薬物療法

薬物療法は症状の緩和に役立ちますが、効果が現れるまで時間がかかることもあり、副作用が出る場合もあります。特に長期服用では胃腸の働きに影響が出ることもあり、薬だけに頼るのは限界があります。

カウンセリング

心理療法はストレス軽減に効果的ですが、効果を実感するまでに時間がかかり、心理的な抵抗感を持つ方もいます。また、専門家のサポートが必要で、通院や費用面での負担も考慮しなければなりません。ストレスが原因にない場合は、効果がなく費やした時間や費用が無駄になってしまいます。

機能性ディスペプシアを改善するために

どれだけ多くの治療法を試しても、それが原因を取り違えたまま進められる治療だとすれば改善など見込めません。

当院は、5種類の充実した検査で、一人ひとり異なる機能性ディスペプシアの原因を見つけ出します。そして明確な根拠を元にして施術を進めていきます。

当院のアプローチ

東洋医学では、機能性ディスペプシアは脾や肺といった内臓の機能低下や気の滞りが原因と考えられています。胃の不調は単に胃だけの問題ではなく、全身の気血の巡りや内臓の調和が乱れることで起こると捉えられています。そのため、体全体のバランスを整え、自然治癒力を高めることが重要とされます。

胃の機能低下なのにどうして肺が関わってくるのか？と疑問に思うかもしれません。具体的には肺の「気」が十分に巡ることで、体全体の気血の流れが良くなり、脾や胃の働きも活性化されるとされます。これにより、食べ物の消化吸収や栄養の巡りが改善され、胃腸の調子が整うと考えられています。

そのため当院では、まず患者様の全身の状態を丁寧に把握し、胃の機能低下を招く原因となっている体のバランスの乱れを整えます。全身のバランスを整えることで、根本から体質改善を目指し、胃の不調やそれに伴うさまざまな不調の緩和を図ります。患者様一人ひとりの体質や症状に合わせて施術内容を調整し、健康な状態へと導きます。

当院の特徴

鍼灸師である院長又は副院長が、初回から最後まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

機能性ディスペプシアの改善には現在の身体の状態を把握することが最も重要です。

だからこそ、身体の変化や症状の波を見逃すことがないように当院は検査から施術まで担当者が一貫して行います。

変化を見逃さない一貫性が治療効果を高め、それが当院の豊富な改善実績に繋がっています。機能性ディスペプシアは東洋医学の専門家である鍼灸師にお任せください。

機能性ディスペプシアに関するQ&A

慢性胃炎との違いは何ですか？

慢性胃炎は胃の粘膜に炎症がある状態で、機能性ディスペプシアは胃の機能障害による症状であり、内視鏡で異常が見られません。

機能性ディスペプシアは摂食障害ですか？

摂食障害とは異なり、機能性ディスペプシアは消化器の機能異常が原因で、精神的な食行動の問題とは区別されます。

絶食したほうがいいですか？

絶食は胃に負担をかけるため推奨されません。バランスの良い食事を少量ずつ、ゆっくり摂ることが大切です。

背中が痛くなるのはなぜですか？

背中の痛みは胃の不調が神経を通じて関連部位に痛みを感じさせることがあります。

症状に波があるのはなぜですか？

症状は自律神経やストレスの影響で波があり、体調や環境によって変動します。焦らず対処を続けることが重要です。

食生活はどうしたらいいですか？

脂肪分や辛い物などの刺激物を控え、規則正しい食事を心がけることが基本です。食べ過ぎや早食いは避け、よく噛むことも大切です。

原因がわからず機能性ディスペプシアに苦しめられていた皆さまも、当院の鍼灸施術を受けて、このような変化がありました。

全身のバランスを整え、いま起きている症状だけでなく原因から改善する鍼灸施術は、機能性ディスペプシアとは非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

その人その人で原因が異なるため、機能性ディスペプシアを自力で改善することは困難です。

時間が経てば経つほど、どんどん原因も複雑になっていきます。機能性ディスペプシアは早めの対処が改善のための重要なポイントです。

一人で悩まず、お気軽にご連絡ください。