逆流性食道炎

逆流性食道炎の症例報告

逆流性食道炎とは

逆流性食道炎とは、胃の中の胃酸や食べ物が食道に逆流し、その刺激によって食道の粘膜が傷つき炎症を起こす病気です。胃酸は非常に強い酸性で、本来は胃の中にとどまっていますが、何らかの理由で食道に逆流すると、食道の粘膜はダメージを受けやすくなります。

全国調査では日本人の約10～16％がこの病気にかかっているとされています。特に男性は15％、女性は4％と男女差があり、年齢を重ねるごとに発症リスクが高まる傾向が見られます。男性は60代でピークを迎え、女性は50代以降、特に高齢になるほど多くなります。患者数は今後も増加傾向にあると考えられています。

逆流性食道炎をそのままにしておくと、胸やけや喉の痛みなどの不快な症状が日常的に続き、食事や睡眠の質が大きく低下します。症状が進行すると、食道の粘膜に慢性的な炎症が起こり、潰瘍や出血、食道が狭くなる狭窄などの合併症を引き起こすことがあります。

さらに、長期間にわたり胃酸による刺激が続くと、食道の細胞が変化し、バレット食道と呼ばれる状態になることがあります。バレット食道は、食道がんの発症リスクを高めることが知られており、最悪の場合、食道がんに進行する危険性も否定できません。また、慢性的な不眠や食欲不振、体重減少など、全身の健康にも悪影響を及ぼす可能性があります。生活の質を守るためにも、早めの対策が重要です。

逆流性食道炎の原因

開院以来、当院では多種多様な逆流性食道炎を多く施術してまいりました。

これまでのカウンセリングや検査結果から断言できるのは、逆流性食道炎の原因はひとつではないということです。

逆流性食道炎の原因として次のものが挙げられます。

逆流性食道炎は、これら複数の要因が重なり合うことで発症しやすくなります。生活習慣や体質、加齢などさまざまな背景が影響し合い、症状が現れるのが特徴です。

病院とはここが違います

逆流性食道炎の場合、病院では次の治療法が一般的です。

手術

手術は根本的な治療法となり得ますが、身体への負担が大きく、術後の合併症や再発のリスクもゼロではありません。入院やリハビリが必要になる場合もあり、費用や時間的な負担も無視できません。手術後も生活習慣の見直しは継続が必要です。

薬物療法

薬物療法は、長期間の服用が必要になることが多く、薬によっては副作用が現れる場合があります。例えば、胃酸を抑える薬は消化吸収に影響を与えたり、長期使用で腸内細菌のバランスが崩れることもあります。また、薬をやめると症状が再発しやすく、根本的な改善とはなりません。

生活指導

日々の習慣を見直すことが求められるため、すぐに効果が現れにくいことがあります。タバコが原因の場合は消化器科とは別に禁煙外来にも通う必要が出たりと、忙しい現代人にとって、生活全体を変えるのは簡単ではないのが現実です。

逆流性食道炎を改善するために

まずはあなたの逆流性食道炎の問題の原因を明らかにします。現状を把握することが最も大切で、取り違えたまま治療を進めれば改善は見込めません。

当院では整形外科的検査、姿勢検査に加え腹診、舌診といった東洋医学的検査を組み合わせ多角的にお身体の状態を可視化していきます。

5種類の充実した検査で、逆流性食道炎の原因を見つけ出し的確な施術を行います。

当院のアプローチ

東洋医学では、逆流性食道炎は主に脾胃の働きが弱くなることで起こると考えられています。胃は食べ物を食道から受け取り、腸へと運ぶ役割を担っていますが、この機能が低下すると胃酸が上がりやすくなり、逆流が生じやすくなります。

また、東洋医学では症状ごとに独自の名称があり、胸焼けは曹雑（そうざつ）、げっぷは噫気（あいき）と呼ばれ、これらの症状に応じて治療のアプローチも変わります。胸焼けが主な場合は胃に溜まった熱を取り除き、げっぷが多い場合は胃の動きを下へと促すようなツボを選びます。

また、呼吸が浅くなっている方やみぞおちのあたりが張っている方には、胸やお腹まわりの緊張を和らげることで、呼吸が深くなり、胃の動きもスムーズになるようサポートします。こうした施術を通して、薬で症状を抑えるだけでなく、体本来の力を引き出し、再発しにくい体質づくりを目指します。

当院の特徴

国家資格を持つ院長または副院長が最後まで担当、初回から最後まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

逆流性食道炎の改善には現在の身体の状態を把握することが最も重要です

だからこそ、身体の変化や症状の波を見逃すことがないように当院は検査から施術まで担当スタッフが一貫して行います。

変化を見逃さない一貫性が治療効果を高め、それが当院の豊富な改善実績に繋がっています。逆流性食道炎は東洋医学の専門家である鍼灸師にお任せください。

逆流性食道炎のQ＆A

食道がんとの違いは何ですか？

食道がんは食道の細胞ががん化した状態で、逆流性食道炎は胃酸による炎症が主な原因です。逆流性食道炎が長期間続くと、食道がんのリスクが高まることがあります。

背中や胸の痛みが出るのはなぜですか？

背中や胸の痛みは、胃酸が食道の粘膜を刺激し、炎症やけいれんが起こるために感じます。痛みが強い場合や長引く場合は、他の病気の可能性もあるので医師に相談しましょう。

息苦しさや声の枯れはなぜ起きますか？

胃酸が喉や気道にまで逆流すると、声帯や気管支が刺激され、息苦しさや声のかすれ、咳が出ることがあります。

どんな食事をしたらいいですか？

消化の良い食事を心がけ、脂肪分や刺激物、甘いものは控えめにしましょう。よく噛んでゆっくり食べることも大切です。食事量は腹八分目を意識し、食後すぐに横になるのは避けてください。

お酒や揚げ物、甘い物は控えた方がいいですか？

アルコールや揚げ物、甘い物は胃酸分泌を促進したり、胃の働きを遅くするため、控えめにするのが望ましいです。完全に禁止ではありませんが、症状が悪化しやすいので注意しましょう。

どんな姿勢で寝たらいいですか？

寝るときは上半身を少し高くして寝ると、胃酸の逆流を防ぎやすくなります。枕を高くしたり、ベッドの頭側を上げるなどの工夫が有効です。

原因がわからず逆流性食道炎に苦しめられていた皆さまも、当院の鍼灸施術を受けて、このような変化がありました。

全身のバランスを整え、いま起きている症状だけでなく原因から改善する鍼灸施術は、逆流性食道炎とは非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

逆流性食道炎は早めに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。一人で悩むことなく、お気軽にご連絡ください。