不眠症

不眠症の症例報告

不眠症とは

不眠症は、夜に十分な睡眠をとれない、または眠りが浅くて休んだ気がしない状態が続き、その結果として日中の生活に支障をきたす状態を指します。

不眠症の主な症状には、寝つきが悪い（入眠障害）、夜中に何度も目が覚める（中途覚醒）、朝早く目が覚めて再び眠れない（早朝覚醒）があり、これらが単独または複数組み合わさって現れます。

日本人の4割は睡眠不足？

不眠症は決して珍しいものではなく、日本では成人の約10％が慢性的な不眠症に悩んでいるとされています。また、厚生労働省の調査によれば、平均睡眠時間が6時間未満の人は約4割にのぼり、何らかの不眠症状を持つ人は全体の30から40％にも達します。

特に女性や高齢者に多く、高齢者の場合は夜間頻尿との関りも深くなります。日本では5％の成人が不眠のために睡眠薬を服用している現状もあり、不眠症は現代社会において非常に身近な問題となっています。

夜寝付けない状態をそのままにすると、慢性的な睡眠不足によって倦怠感や集中力の低下、意欲の減退、頭重感、めまい、食欲不振などの不調が現れることがあります。さらに、免疫力が低下し、風邪や感染症にかかりやすくなったり、生活習慣病や肥満のリスクも高まります。

精神面では、抑うつやイライラ、不安感が強くなり、仕事や家庭での人間関係にも悪影響を及ぼすことがあります。不眠が続くことで認知機能や記憶力が低下し、注意力が散漫になることで交通事故や職場での事故のリスクも増加します。

最悪の場合、うつ病やその他の精神疾患を発症することもあり、日常生活が大きく制限される恐れがあります。したがって、不眠症状が続く場合は早めに専門家に相談し、適切な対策をとることが大切です。

不眠症の原因

甲状腺の病気など特定の疾患がない場合、不眠症は体質や生活習慣が主な要因となっています。

また、これまでのカウンセリングや検査結果から断言できるのは、不眠症の原因はひとつに断定できるものではないということです。

不眠症は複合的な原因が複雑に絡み合って起こる症状です。

不眠症はこれら複数の要因が複雑に絡み合って発症することが多く、単一の原因だけでなく、生活環境や心身の状態などさまざまな要素が影響しています。

病院やほかの治療院で改善しなかったとしても諦める必要はありません。

一人で抱え込まず、不眠症の改善事例が豊富な当院にお気軽にご相談ください。

病院とはここが違います

不眠症への対応として病院や一般の整体院では次のようなものが一般的です。

薬物療法

不眠症の薬を長期間使うと、副作用や依存のリスクが高まることがあります。副作用としては頭痛やめまい、眠気などが起きることもあります。

また、耐性ができると、同じ量の薬では効果が薄れてしまいます。このため定期的な通院による医師の相談が必須となり、それが元に精神的なストレスに繋がることもあります。

認知行動療法（CBT-I）

CBT-Iを専門とする医師やカウンセラーは、日本全国でもまだ十分に普及しているとは言えません。一般的に不眠症に対する認知行動療法の認知度がまだ十分に浸透していないため、専門家の需要と供給のバランスが取れていないのが現状です。

住んでいる場所によっては、専門家がいる医療機関へのアクセスが難しいケースもあり、通院時間の確保や通院費に多くの費用や労力が掛かってしまいます。

不眠症を改善するために

どれだけ多くの治療法を試しても、それが原因を取り違えたまま進められる治療だとすれば改善など見込めません。

当院は、5種類の充実した検査で、一人ひとり異なる不眠症の原因を見つけ出します。そして明確な根拠を元にして施術を進めていきます。

当院のアプローチ

当院では、東洋医学の考え方に基づき、不眠症の治療を行っています。不眠症は、単に眠れないという症状だけでなく、日中の疲労感や集中力の低下、気分の落ち込みなど、生活の質にも大きな影響を及ぼします。

心、肝、脾といった五臓のバランスの乱れや、体質の問題として捉えます。たとえば、強いストレスや怒りが続くと肝の働きが低下し、気の流れが滞って眠れなくなったり、過労や栄養不足で脾や心の力が弱まると、精神が不安定になって不眠が生じると考えられています。また、体内の気、血、水の巡りが悪くなる気虚や血虚などの体質も、不眠の背景にあるとされます。そのため、症状が現れている部分だけでなく、全身のバランスを見ながら治療を進めることが大切です。

さらに、当院では患者様一人ひとりの症状や体質に合わせて施術内容を調整し、肩こりや頭痛、消化器の不調など、体質改善も同時にケアします。副作用がほとんどなく、安心して受けられるのも鍼灸治療の大きな魅力です。身体全体の調和を重視する東洋医学の視点から、根本的な体調改善を目指します。

不眠症を改善するための重要なポイント

残念ながら、多くの医療機関では、画一的な検査や投薬・治療にとどまることが多いです。そのため、一時的に症状が軽減されても、他の不調やだるさが再び現れることがあります。検査で異常が見つからず、疲れやストレスのせいだと診断されても、根本的な改善にはつながらないケースも少なくありません。

当院の治療は単に症状を抑えるだけでなく、全身のバランスを整え、自然治癒力を引き出すことを目的としています。

東洋医学では「森（身体全体）を見て木（不眠症）を治す」という言葉があるように、身体はすべてつながっているという考え方が根底にあります。そのため、症状が現れるタイミングや、他にどのような不調があるかも診断の大切な基準となります。

鍼灸治療は、交感神経と副交感神経の切り替えをスムーズにし、心身の緊張を和らげることが科学的にも証明されています。例えば、ツボを刺激することで副交感神経が活性化し、心拍数や血圧が安定し、不眠や精神的なストレスの緩和にも効果が期待できます。また、鍼灸治療は薬に頼らず、身体本来の力で回復を促すため、副作用が少なく、長期的な体質改善にも適しています。

さらに、当院では自宅でできる体操や、不眠改善に必要な栄養素を食生活の面からアドバイスも行っていきます。総合的なアプローチで体調を整え、免疫力や自然治癒力を高めることが、不眠症の根本的な改善につながっていきます。

当院の特徴

鍼灸師である院長又は副院長が、初回から最後まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

不眠症の改善には現在の身体の状態を把握することが最も重要です。

だからこそ、身体の変化や症状の波を見逃すことがないように当院は検査から施術まで担当者が一貫して行います。

変化を見逃さない一貫性が治療効果を高め、それが当院の豊富な改善実績に繋がっています。不眠症は東洋医学の専門家である鍼灸師にお任せください。

不眠症に関するQ&A

不眠症は脳の異常ですか？

多くの場合、脳の構造的な異常ではなく、ストレスや生活習慣、精神的な要因が関係しています。ただし、神経疾患が関与することもあります。

ツボ押しで不眠症は治りますか？

ツボ押しは一時的にはリラックス効果を感じられますが、不眠症は体質や生活習慣など様々な要因が絡んで起きている症状のため、それらを改善しなければ根本的な解決にはなりません。

不眠症の人がやってはいけないことは何ですか？

寝る直前のカフェイン摂取やスマートフォンの閲覧、アルコールの多飲などは避けましょう。また、無理に寝ようとすることも逆効果です。

自力で治すことはできますか？

生活習慣の改善やリラクゼーション法で症状が軽減することもありますが、どの習慣が睡眠にとって悪いものかを自分自身で判断することが難しい場合があります。専門家への早めの相談がおすすめです。

不眠症に漢方薬は効果がありますか？

不眠症を改善するには漢方薬を飲むことも役立ちますが、それだけでは十分ではありません。なぜなら、不眠の原因は生活習慣や体の状態にあることが多いからです。例えば、寝る前のスマホの使用やストレス、運動不足、食事の習慣などが影響しています。これらの根本的な原因を見直して改善しないと、漢方薬だけではなかなか良くならないといえます。

不眠症に苦しめられていた皆さまも、当院で鍼灸施術を受けて、このような変化がありました。

自然治癒力を引き出し体質改善をする鍼灸施術と不眠症は非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

専門的な知識も必要になるため、不眠症を自力で改善することは困難です。

時間が経てば経つほど、どんどん原因も複雑になっていきます。不眠症は早めの対処が改善のための重要なポイントです。

一人で悩まず、お気軽にご連絡ください。