PMS（月経前症候群）

PMS（月経前症候群）の症例報告

PMS（月経前症候群）とは

PMS（月経前症候群）は、生理が始まる数日前から心や体にさまざまな不調が現れ、生理が始まると自然に軽くなる、もしくは消えていく状態を指します。

原因ははっきりしていませんが、排卵後から月経までの女性ホルモンの急激な変化が関係していると考えられています。

5割以上の女性がPMSに悩んでいる？

厚生労働省の調査によると、日本人女性の約50～80％が何らかのPMS症状を経験しており、日常生活に支障をきたす中等症以上のPMSは推定180万人とされています。

特に20～40代の女性に多くみられ、主な症状には、情緒不安定、イライラ、抑うつ、不安、集中力の低下、眠気、頭痛、腹痛、むくみ、乳房の張りなどがあり、個人差が大きいのが特徴です。これらの症状は社会生活や家庭生活に大きな影響を及ぼすことも少なくありません。

PMSを放置すると、月経前の不調が毎月繰り返されるだけでなく、症状が徐々に強くなり、仕事や家事、学業など日常生活に深刻な支障をきたすことがあります。気分の落ち込みやイライラが強くなると、人間関係のトラブルや家族への影響も出やすくなります。さらに、頭痛や腹痛、むくみなどの身体症状が重なることで、慢性的な体調不良や睡眠障害を引き起こすことも。

最悪の場合、精神的な症状が悪化してうつ状態に陥ったり、月経前不快気分障害（PMDD）と呼ばれるより重い精神症状に進行することもあります。こうなると専門的な治療が必要になり、長期的な通院や薬物療法が必要となるケースも少なくありません。早めの対策が将来の健康を守るために大切です。

PMS（月経前症候群）の原因

PMS（月経前症候群）の診断は、主に患者さんの自己申告や症状の記録に基づくため、医師による主観的な評価が大きく関わっています。これは、PMSが生理的な変化に伴う症状であり、現代医学では客観的な検査結果だけでは診断が難しいためです。治療を求めている患者にとって、経過観察とだけ伝えられると、治療を受けられないことに不満や不安を感じる場合があります。

ですが、これまでのカウンセリングや検査結果から断言できるのは、PMS（月経前症候群）の原因はひとつに断定できるものではないということです。

PMS（月経前症候群）は複合的な原因が複雑に絡み合って起こる症状です。

PMSはこれら複数の要因が重なり合って発症することが多く、単一の原因だけでなく生活習慣や体質、メンタルの状態などが複雑に影響しています。そのため、幅広い視点からの予防や改善が重要です。

病院やほかの治療院で改善しなかったとしても諦める必要はありません。

一人で抱え込まず冷え症の改善事例が豊富な当院にお気軽にご相談ください。

病院とはここが違います

PMS（月経前症候群）への対応として病院や一般の整体院では次のようなものが一般的です。

薬物療法

PMS（月経前症候群）に対して処方されるピル（経口避妊薬）は、一般的にホルモンバランスの調整を目的としています。そのため、ホルモンの変動が主な原因であるPMSには効果的です。

一方で、貧血や冷えなどの身体的な症状が原因でPMSの症状が出ている場合、これらの症状に対してピルは直接的な効果を持たないことがあります。例えば、貧血や冷えによる身体の不調は、血液循環や体温調節の問題に起因しているため、鉄剤や血行改善薬、温熱療法などの別の治療が必要となる場合があります。

また、鎮痛剤も頭痛などの痛みに対して処方されるもので対処療法になります。

カウンセリング

制約要因としては、医療機関付属のカウンセリングでは医師の治療方針に沿った内容に限定される傾向が指摘されています。

これについては効果測定の指標が曖昧なため、治療期間の見通しを明確に提示しにくい点も臨床的な課題となっています。患者側がいつまで通えばいいのかと心理的、金銭的な負担になるケースもあります。

PMS（月経前症候群）を改善するために

どれだけ多くの治療法を試しても、それが原因を取り違えたまま進められる治療だとすれば改善など見込めません。

当院は、5種類の充実した検査で、一人ひとり異なるPMS（月経前症候群）の原因を見つけ出します。そして明確な根拠を元にして施術を進めていきます。

当院のアプローチ

東洋医学では、PMSの発症には五臓の「肝」が深く関わっていると考えます。肝は気や血の巡り、情緒の安定に関与しています。

その結果、ストレスや生活習慣の乱れによって肝の働きが低下すると、気の流れが滞りやすくなります。そして月経が近づくとイライラや抑うつ、頭痛、肩こり、むくみなど、PMS特有の症状が現れやすくなります。

当院では、患者様一人ひとりの体質や症状に合わせて、肝の働きを整える鍼灸治療を行います。気血の巡りを促進し、心身のバランスを回復させることで、PMSの症状緩和を目指します。また、冷えや血行不良、ストレスの蓄積など、PMSの背景にある体質的な問題にもアプローチします。

PMS（月経前症候群）を改善するための重要なポイント

病院で検査を受けても、画像診断や血液検査で異常が見つからない場合、ホルモンバランスの乱れとだけ説明されてしまい、具体的な対策が見つからず不安になる方も多いです。こうしたときこそ、体質や生活習慣、心身のバランスを多角的に見直すことが大切です。

当院の治療は単に症状を抑えるだけでなく、全身のバランスを整え、自然治癒力を引き出すことを目的としています。

東洋医学では「森（身体全体）を見て木（PMS）を治す」という言葉があるように、身体はすべてつながっているという考え方が根底にあります。そのため、症状が現れるタイミングや、他にどのような不調があるかも診断の大切な基準となります。

東洋医学では、PMSを単なるホルモンの問題としてではなく、心身のバランスの乱れと捉えます。特に「肝」の働きが乱れることで気血の巡りが悪くなり、情緒不安定や身体の不調が現れやすくなります。当院では、鍼灸による肝の調整に加え、食事や睡眠、運動など生活習慣のアドバイスも行い、患者様が自分の体と向き合いながら改善に取り組めるようサポートします。

総合的な施術を行うことで、PMS（月経前症候群）の根本原因に働きかけ、持続的な改善を目指します。ストレスケアや冷え対策、体質に合わせたセルフケアも提案し、個々の症状や背景に応じたオーダーメイドの施術を重視しています。こうした多角的なアプローチによって、PMSの根本改善と再発予防を目指します。

当院の特徴

鍼灸師である院長又は副院長が、初回から最後まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

PMS（月経前症候群）の改善には現在の身体の状態を把握することが最も重要です。

だからこそ、身体の変化や症状の波を見逃すことがないように当院は検査から施術まで院長が一貫して行います。

変化を見逃さない一貫性が治療効果を高め、それが当院の豊富な改善実績に繋がっています。PMS（月経前症候群）は東洋医学の専門家である鍼灸師にお任せください。

PMS（月経前症候群）に関するQ&A

ピルが効かないのはなぜですか？

ホルモンバランスが原因ではない場合や体質によってはピルが十分に効果を発揮しないことがあります。

生理前に悲しくなったりイライラするのはなぜですか？

ホルモンバランスの急激な変化が脳内の神経伝達物質に影響し、感情の起伏が激しくなるためです。また、東洋医学では肝の影響が強く、肝はイライラや筋肉のコリなどの症状に関わります。

PMSと更年期障害の違いは何ですか？

PMSは生理前に症状が現れ、生理が始まると軽快しますが、更年期障害は閉経前後に持続的に症状が出る点が異なります。

年々ひどくなるのはなぜですか？

加齢やストレスの蓄積、生活習慣の乱れなどが重なることで、症状が強くなることがあります。

肩こり、頭痛、便秘や下痢などさまざまな不調が起きるのはなぜですか？

自律神経やホルモンの乱れが全身のバランスに影響し、さまざまな身体症状として現れます。

PMSの人がやってはいけないことは？

無理なダイエットや過度なストレス、冷たいものの摂りすぎ、睡眠不足などは症状を悪化させるので注意が必要です。

原因がわからずPMS（月経前症候群）に苦しめられていた皆さまも、当院の鍼灸施術を受けて、このような変化がありました。

全身のバランスを整え、いま起きている症状だけでなく原因から改善する鍼灸施術は、PMS（月経前症候群）とは非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

その人その人で原因が異なるため、PMS（月経前症候群）を自力で改善することは困難です。

時間が経てば経つほど、どんどん原因も複雑になっていきます。PMS（月経前症候群）は早めの対処が改善のための重要なポイントです。

一人で悩まず、お気軽にご連絡ください。