仙腸関節炎

仙腸関節炎の症例報告

仙腸関節炎とは

仙腸関節炎は、骨盤の一部である仙骨と腸骨をつなぐ仙腸関節に炎症が起こる病気です。この関節は、体重を支えたり、歩行や姿勢の維持に重要な役割を果たしています。炎症が起こると、腰やお尻、時には脚にまで痛みが広がることがあります。

主な原因は、長時間の同じ姿勢や無理な動作、外傷、妊娠・出産などで関節に負担がかかることです。仙腸関節炎は腰痛全体の中では比較的少数派ですが、厚生労働省の調査によると、腰痛を訴える日本人の中で仙腸関節由来の痛みは全体の10～25％程度と推定されています。全国的に仙腸関節炎を専門的に診断、治療できる整形外科は比較的少なく、診断が遅れたり、他の腰痛と間違われることも少なくありません。

仙腸関節炎は最初のうちは、なんとなく腰の下の方がだるいといった我慢できる違和感ですが、その後は痛みが繰り返し現れるようになり、徐々に慢性化する恐れがあります。最初は軽い違和感でも、時間が経つにつれて日常生活に支障をきたすほどの強い痛みに発展することがあります。

痛みをかばうことで姿勢が悪くなり、体全体のバランスが崩れ、他の部位にも負担がかかるようになります。これにより、運動能力が低下し、歩行や立ち上がりが困難になる場合もあります。最悪の場合、慢性的な強い痛みで日常生活が著しく制限され、外出や仕事が困難になることもあるため、早めの対処が重要です。

仙腸関節炎の原因

開院以来、当院では多種多様な仙腸関節炎を多く施術してまいりました。

これまでのカウンセリングや検査結果から断言できるのは、仙腸関節炎の原因はひとつではないということです。

仙腸関節炎の原因として次のものが挙げられます。

仙腸関節炎は複合的な原因が複雑に絡み合って起こる症状です。

仙腸関節炎は、日常の動作や姿勢、筋力の低下、外傷など複数の要因が重なって発症することが多い疾患です。特定の原因だけでなく、生活習慣や身体の使い方の積み重ねが関節に負担をかけ、炎症につながります。これらの要因が体に負担をかけ続けると、自然治癒力が低下し、仙腸関節炎として症状が現れます。

一人ひとりの原因が異なるからこそ、改善のためには正確な検査と多角的な評価が重要になります。

そのため当院では、個々に適した治療プランを提案しています。他院で改善しなかった方も諦める必要はありません。豊富な実績と充実した検査体制で、あなたの仙腸関節炎改善を全力でサポートします。

病院とはここが違います

仙腸関節炎への対応として、次のようなものが一般的です。

薬物療法・物理療法

痛み止めや消炎鎮痛剤は薬の成分が吸収されるとその効果が低下します。そのため、持続的な効果を得るためには定期的に摂取を続ける必要があります。

また、電気治療等による物理療法も一時的に筋肉の緊張を緩和させ、仙腸関節炎を軽減する対処療法になります。どちらも仙腸関節炎を根本的に改善するものではありません。

コルセット

コルセットは装着中は楽になりますが、長期間の使用によって筋力が低下し、外したときに痛みが再発しやすくなることがあります。

仙腸関節炎を改善するために

まずはあなたの仙腸関節炎の原因を明らかにします。原因を取り違えたまま治療を進めてしまっては改善を見込めないからです。

当院では整形外科的検査、姿勢検査に加え腹診、舌診といった東洋医学的検査を組み合わせ多角的にお身体の状態を可視化していきます。

5種類の充実した検査で、仙腸関節炎の原因を見つけ出し的確な施術を行います。

当院の特徴

国家資格を持つ院長または副院長が最後まで担当、初回から最後まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

当院で仙腸関節炎が改善する理由

当院では、仙腸関節炎改善のために全身を広く捉え、姿勢分析や整形外科検査、東洋医学検査をします。腰部だけでなく、脚や首、背中なども含めた総合的な検査を行い、症状の原因を特定。さらに、検査から施術まで一貫して同じスタッフが担当することで、細かな変化や症状の波を見逃さず、治療効果を最大限に引き出します。

整骨院やマッサージで効果が得られなかった方や薬に頼りたくない方も安心してご相談ください。豊富な改善実績と科学的根拠に基づく施術で、長期的な視点から根本改善を目指します。

仙腸関節炎のQ＆A

仙腸関節炎は自然に治りますか？

自然に治ることもありますが、普段の姿勢や生活習慣などが原因で炎症を起こしていることがほとんどのため、自力で改善することは容易ではないです。

仙腸関節炎になったら避けるべき行動は？

重たいものを持ち上げるなどの仙腸関節に大きな負担がかかる行為は避けましょう。また、激しく動くスポーツは痛みが強いうちは控えましょう。

妊娠や出産が原因になることはありますか？

妊娠中はお腹がだんだん突出するため、姿勢を保持しようと背中が反ることで仙腸関節に負担が掛かりやすくなります。出産では産道が開くことで骨盤が緩み原因となる場合があります。

運動やストレッチはしても大丈夫ですか？

炎症が強い時期にスポーツをすると症状が悪化する可能性があります。ストレッチは無理のない範囲でなら推奨されていますが、どのような内容のストレッチを行えばいいかは専門家の判断の元で行わないと、痛みを増強させてしまいます。

仙腸関節炎と坐骨神経痛の違いは？

仙腸関節炎と坐骨神経痛は、どちらも腰やお尻のあたりに痛みを感じることがありますが、その原因や痛みの感じ方に違いがあります。仙腸関節炎は骨盤の関節の炎症による痛みで、局所的なことが多いのに対し、坐骨神経痛は神経の圧迫によるもので、痛みやしびれがお尻から脚の裏など広範囲にわたることが多いという違いがあります。

レントゲン検査では異常なしと言われたのはなぜですか？

レントゲンは骨の状態を映し出すのに優れていますが、炎症や腫れなどの軟部組織の状態を詳しく捉えることが難しいからです。病院では痛みが非常に強い、痺れが出ているような場合はMRI検査も同時に行いますが、少し痛みがある、座っているとだるいといった状態では見過ごされるケースも少なくありません。

仙腸関節炎で悩まされていた皆さまも、当院で鍼灸の施術を受けて、このような変化がありました。

当院の鍼灸施術は仙腸関節炎だけにフォーカスするのではなく、原因を引き起こしている筋肉や関節に着目するため早期に改善するケースも見られます。

仙腸関節炎は早めに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。一人で悩むことなく、お気軽にご連絡ください。