脳梗塞後遺症

脳梗塞後遺症の症例報告

脳梗塞後遺症とは

脳梗塞後遺症とは、脳の血管が詰まって血流が途絶えたことで脳細胞がダメージを受け、その影響が長期間残る状態を指します。

主な症状には、運動障害による手足の麻痺やしびれ、言葉が出にくくなる言語障害、物が見えにくくなる視覚障害、記憶力や判断力が低下する認知機能障害などがあります。これらの後遺症は、脳のどの部分がどの程度損傷を受けたかによって現れ方が異なり、日常生活や社会復帰に大きな影響を及ぼします。

脳梗塞の患者数は増加傾向？

厚生労働省の調査によれば、2020年時点で脳梗塞の患者数は約120万人とされており、日本では高齢化の進展に伴い今後も増加が予想されています。脳梗塞後遺症を持つ方は、運動機能の低下やコミュニケーションの困難など、さまざまな課題に直面しながら生活しています。

脳梗塞後遺症は日常生活の質を低下させるだけでなく、他の体調不良や疾患の引き金になることもあるため、早めの対策が重要です。

脳梗塞後遺症をそのままにしておくと、運動機能や感覚の障害が固定化し、歩行や日常動作がより困難になります。さらに、筋力低下や関節のこわばりが進行し、寝たきりや車いす生活になるリスクも高まります。言語障害や認知機能障害が進行すると、コミュニケーションが困難になり、社会的な孤立やうつ状態を招くこともあります。

また、活動量が減ることで、褥瘡（床ずれ）や深部静脈血栓症、感染症などの二次的な健康問題も発生しやすくなります。最悪の場合、全身の機能が著しく低下し、生命に関わる合併症を引き起こすこともあるため、早期からの適切なケアとリハビリが不可欠です。

脳梗塞後遺症の原因

脳梗塞後遺症のリハビリでは、高次の認知機能や運動機能に障害があるかどうかを医師やリハビリ担当者、地域のケアマネジャーと連携して判断し、社会復帰に向けて取り組みます。しかし、実際には手が硬くなって動かしにくくなったり、冷たく感じたり、長時間座っていることで腰が痛くなったり、筋肉が固まって指が開きにくくなるなど、細かい悩みや不快感に十分に対応できず、困っている方も多いのが現状です。

ですが、これまでのカウンセリングや検査結果から断言できるのは、脳梗塞後遺症の原因はひとつに断定できるものではないということです。

脳梗塞後遺症は複合的な原因が複雑に絡み合って起こる症状です。

脳梗塞後遺症は、脳血管の障害だけでなく、生活習慣や筋力低下、睡眠不足などさまざまな要因が重なって発症します。そのため、原因を一つに絞ることは難しく、総合的なケアが重要となります。

病院やほかの治療院で改善しなかったとしても諦める必要はありません。

一人で抱え込まず脳梗塞後遺症の改善事例が豊富な当院にお気軽にご相談ください。

病院とはここが違います

脳梗塞後遺症への対応として病院や一般の整体院では次のようなものが一般的です。

補助具の使用

脳梗塞後のリハビリテーションにおいて装具を使用することは、歩行や日常生活のサポートに役立ちますが、足に合わなかったり、筋肉の拘縮や柔軟性の低下がある場合には、バランスを取りづらくなることがあります。これは、装具が適切にフィットしないと、足や関節の動きが制限されたり、不自然な姿勢になったりするためです。

その結果、歩行時の安定性が損なわれたり、腰などのほかの部位に負担がかかり腰痛のリスクが高まったりすることがあります。したがって、個々の状態に合わせた適切な装具の選定や、柔軟性を高めるリハビリも重要となります。

マッサージ

指圧マッサージはリラックスや血行促進に役立つことがありますが、脳梗塞の後遺症に対して行う場合には注意が必要です。まず、保険適用の場合は医師の許可や同意書が必要です。また、施術できる部位も決められており、医師の指示に従わなければなりません。

そのため、その日の体調や調子によって調整が難しく、調子が悪い部分に対応できないこともあります。これらの制約により、患者さんの状態に合わせた柔軟な対応が難しいというデメリットがあります。

脳梗塞後遺症を改善するために

どれだけ多くの治療法を試しても、それが原因を取り違えたまま進められる治療だとすれば改善など見込めません。

当院は、5種類の充実した検査で、一人ひとり異なる脳梗塞後遺症の原因を見つけ出します。そして明確な根拠を元にして施術を進めていきます。

当院のアプローチ

東洋医学では脳梗塞を中風と言い、体内の気血の流れの不通や瘀血、風邪などの要因が複合的に作用すると考えます。西洋医学が血管の物理的閉塞に焦点を当てるのに対し、東洋医学では気と血の循環障害を根本原因と見なし、全身のバランス調整を通じて治療を進めます。

鍼灸治療では気血の通り道を整えることを基本方針とし、麻痺した手足のツボに鍼を施すことで神経伝達を促します。これにより、病院のリハビリでは難しい微小な筋収縮や感覚神経の再覚醒を引き出します

鍼灸はWHOが安全性を認めた物理療法で、鎮痛剤のような胃腸障害や依存性がなく、高齢者でも安心して継続できるのも特徴です。治療中は患者の体調変化を細かく観察し、その日の最適な刺激量を調整するため、過剰な負荷がかからない仕組みになっていて、この全身アプローチにより、リハビリでは得られない自然治癒力の活性化を促していきます。

脳梗塞後遺症を改善するための重要なポイント

多くの医療機関では脳梗塞後遺症の改善において、診察は医者、リハビリは理学療法士、デイサービスは介護福祉士と、それぞれの専門家がおり機能訓練においては充実したリハビリを提供してもらえます。しかし、痛みや筋肉のコリ、冷えや痺れなど細かな身体への不調や不快感までは共有されず、患者さんのなかにはそれをストレスや不安に感じる方もいらっしゃいます。

当院の治療は単に症状を抑えるだけでなく、全身のバランスを整え、自然治癒力を引き出すことを目的としています。

東洋医学において、脳は奇恒の腑（きこうのふ）と呼ばれ、身体の中で特定の臓腑と連動しながら、生命活動の維持や精神活動に深く関与すると考えられています。そのため、脳は精神や意識、思考、記憶などの高次機能と密接に関係していると理解されています。

当院の鍼灸治療では、気血の巡りを良くし、血液や気の流れを促進することで、脳の機能回復や後遺症の軽減を目指していきます。そして脳の回復には、気血の補充や風邪・瘀血の除去が必要とされます。これらの観点から、筋肉の柔軟性回復を図るだけでなく、脳の働きを正常化させるための全身的な調整で脳梗塞後遺症を改善します。

総合的な施術を行うことで、脳梗塞後遺症の根本原因に働きかけ、持続的な改善を目指します。脳梗塞後遺症は単なる脳の障害だけでなく、肝や腎の状態とも密接に関係しているため、個々の状態に合わせた総合的なアプローチが必要です。当院では、患者さま一人ひとりの状態に合わせて最適な治療計画を提案し、QOL向上をサポートいたします。

当院の特徴

鍼灸師である院長又は副院長が、初回から最後まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

脳梗塞後遺症の改善には現在の身体の状態を把握することが最も重要です。

だからこそ、身体の変化や症状の波を見逃すことがないように当院は検査から施術まで担当スタッフが一貫して行います。

変化を見逃さない一貫性が治療効果を高め、それが当院の豊富な改善実績に繋がっています。脳梗塞後遺症は東洋医学の専門家である鍼灸師にお任せください。

脳梗塞後遺症に関するQ&A

運動機能に障害が残らなくても手に痺れが出ることはありますか？

運動機能が保たれていても、感覚神経の障害によってしびれや違和感が残ることがあります。

体が疲れやすくなるのはなぜですか？

脳梗塞後は体力や筋力が低下しやすく、また脳のダメージによる自律神経の乱れや精神的ストレスも疲れやすさの原因となります。

手足のむくみや冷えが出るのはなぜですか？

運動不足や筋力低下、血流の悪化が冷えやむくみの主な原因です。特に動かしにくい部位はリンパの流れも滞りやすくなります。

脳梗塞後に肩こりや腰痛を感じやすくなるのはなぜですか？

麻痺や筋力低下により体のバランスが崩れ、無意識に負担のかかる姿勢をとることが多くなるため、肩こりや腰痛が起こりやすくなります。

脳梗塞後遺症で脚の震えが起きる理由は？

脳から筋肉への指令がうまく伝わらないことや、筋力低下・緊張のアンバランスが脚の震えを引き起こします。

耳鳴りを感じることがあるのはなぜですか？

脳の聴覚をつかさどる部分が影響を受けたり、自律神経の乱れによって耳鳴りが生じることがあります。

脳梗塞後遺症に苦しめられていた皆さまも、当院の鍼灸施術を受けて、このような変化がありました。

全身のバランスを整え、いま起きている症状だけでなく原因から改善する鍼灸施術は、脳梗塞後遺症とは非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

その人その人で原因が異なるため、脳梗塞後遺症を自力で改善することは困難です。

脳梗塞後遺症は高次機能障害による病院のリハビリや、リハビリ特化型デイサービスに加えて鍼灸による総合的な治療をすることでより早く社会復帰を目指すことができます。

一人で悩まず、お気軽にご連絡ください。