
院長:鐵川お気軽にご相談ください!


ここ最近、後ろのほうがピリッと痛む日もあれば、こめかみ辺りがズキズキしてつらい日もあって、自分の頭痛がどんなタイプなのか分からず不安になってはいませんか。そんなとき、多くの方が気になるのが、いわゆる後頭部の神経に関係する痛みと、昔からよく聞く片側の拍動性の頭痛とのちがいです。このあたりが曖昧なままだと、病院に行くべきか、市販薬で様子を見てもいいのか、判断に迷ってしまいますよね。
そこで今回は、頭の後ろが電気が走るように痛む症状と、ズキンズキンと脈打つような頭痛との違いを整理しながら、それぞれの特徴やセルフチェックのポイントをお伝えしていきます。気になる症状がある方は後頭神経痛や片頭痛の解説も、あわせて参考にしてみてくださいね


後ろがビリッとする痛みと、片側のズキズキが同時に出て困っている方に向けてまとめてみました!
ひとことで頭痛と言っても、頭のどこがどのように痛むのかによって、考えられる原因や対応の仕方が変わってきます。同じようにしんどくても、神経が過敏になって起こるものなのか、血管の反応やホルモンバランスが関係しているものなのかで、必要になる受診先も、使われるお薬の種類も違ってくるからです。なんとなく自己判断で片側の頭痛だと思い込んでいると、本当は後頭部の神経の問題がメインなのに見落としてしまったり、逆に電気が走るような痛みだからといって神経痛だけを心配して、背景にある拍動性の頭痛をうまくコントロールできていなかったりすることもあります。
また、頭が痛いとどうしても「脳の病気ではないか」と心配になりますが、危険なタイプの頭痛とそうでないものの見分け方を知っておくと、必要以上に不安にならずにすみますし、受診のタイミングも決めやすくなります。自分の症状の特徴を一度整理しておくことで、病院にかかったときにもスムーズに説明できて、診察がスピーディーに進みやすくなるというメリットもありますよ。
ここでは、後頭部に突然走るような痛みが出やすいタイプと、こめかみから目のあたりにかけてズキンズキンと長く続きやすいタイプ、この二つの代表的なパターンを中心にお話ししていきます。それぞれの違いを知ることで、「自分の頭痛はどちら寄りなのか」「もしかすると両方が混ざっているのか」といったイメージが少しずつ掴めてくるはずです。
まず、後ろ側に出る神経の痛みについてです。これは、首のつけ根から後頭部にかけて走っている感覚の神経が、何かしらの刺激を受けて敏感になっている状態と考えられています。長時間のデスクワークで首の筋肉が固まり、その筋肉に挟まれるような形で神経が圧迫されることもあれば、寝る姿勢や枕の高さが合わずに、後頭部の一部に負担が集中してしまうこともあります。はっきりとしたきっかけが思い当たらず、いつの間にか痛みを感じるようになっているケースも多いです。
このタイプの痛みで特徴的なのは、持続的にずっと痛いというよりも、数秒から数分くらいの短い時間に「ビリッ」とか「ズキッ」といった刺すような痛みが走ることです。痛みを感じる場所は、後頭部の片側だけのこともあれば、耳の後ろや頭の横の方まで広がることもあります。なかには、頭皮を軽く押しただけでもピリッと鋭い痛みが誘発される人もいて、シャンプーのときや髪を結ぶときに不快感が強くなることがあります。
また、首を後ろに反らしたり、急に振り向いたりしたときに痛みが強くなる人も多く、肩や首のこりとセットになっていることが少なくありません。こうした首まわりの筋肉の緊張が背景にある場合、長時間のスマホ操作や、ノートパソコンをのぞき込む姿勢が大きく影響していることもよく見られます。いつも同じ側でカバンを持つ、頬杖をつく、うつ伏せで寝るといった、ちょっとした日常のクセが蓄積していることもあるので、一度自分の姿勢や生活習慣を振り返ってみるのもおすすめです。
では、ご自身の症状が後ろ側の神経の痛みに当てはまりそうかどうか、簡単にセルフチェックしてみましょう。ここでは、日常の中で気づきやすいポイントにしぼって整理していきます。あくまで目安ではありますが、いくつか当てはまる項目が多いほど、首の付け根から後頭部にかけて走る神経の関与が疑われやすくなります。
上の項目を読んでみて「まさにこのパターンかも」と感じた場合は、首や肩の筋肉の緊張を和らげていくことが大事になってきます。一方で、後ろだけでなくこめかみや目の奥が脈打つように痛むこともある方は、次にお話しするもう一つのタイプについても目を通してみてくださいね。
一方で、頭の片側、特にこめかみから目の周りにかけてズキンズキンと脈打つように痛むタイプの頭痛があります。多くの方は、このタイプになると「明るい光を見るのがつらい」「においに敏感になる」「動くとガンガンひどくなる」といった特徴を感じています。痛みが出ているあいだは、仕事や家事、育児どころではなく、静かな暗い部屋でじっとしていたくなるような強さになることも珍しくありません。
このタイプは、発作的に痛みが出てくることが多く、一度始まると数時間から長いときには数日にわたって続くことがあります。女性では生理周期との関係が強い方も多く、排卵期や月経前後など、ホルモンバランスが変動しやすいタイミングで誘発されやすくなります。また、睡眠不足や寝すぎ、休日の生活リズムの乱れ、強いストレスのあとにほっとした瞬間なども、発作のきっかけとして知られています。
痛みの始まりが、首の付け根や後頭部からじわじわ広がるように感じられる方もいますが、典型的には片側のこめかみ付近がメインであり、脈打つ感じや吐き気、光や音に対する過敏さが目立つのが特徴です。普段から頭痛持ちの方は「いつもの発作だ」と自覚していることも多いですが、これまで経験したことのないほど強い痛みが急に出た場合は、後ほど触れる危険な頭痛のサインにも注意する必要があります。
では、この拍動性の頭痛が当てはまりそうかどうか、先ほどと同じようにポイントを整理してみましょう。全てが一致する必要はありませんが、どのくらい自分の症状と重なるかをイメージしながら読んでみてください。
こうした特徴に心当たりがある場合は、血管や神経の反応が関わるタイプの頭痛が一番近いと考えやすくなります。ただし、先ほどの後頭部の神経の痛みと同時に起こったり、発作が始まるきっかけとして首や肩のこりが関わっていたりすることも多いため、「自分はどちらか一方にしか当てはまらない」と決めつけないことも大切です。
ここまで別々に見てきた二つのタイプですが、実際のところ、現場でお話を聞いていると「後頭部にビリッと走る痛みもあるし、こめかみが脈打つように痛む日もある」という方が少なくありません。首や肩の筋肉がこり固まって神経を刺激していると、その状態自体が片側の拍動性の頭痛の引き金になっているケースもありますし、もともと片側のズキズキが出やすい方が、うつむき姿勢やスマホの見すぎで後頭部の神経も刺激してしまっていることもあります。
つまり、自分の頭痛をきれいに「後ろだけ」「片側だけ」と分けられる人ばかりではなく、両方の要素が混ざったグラデーションのようになっている方が多いのです。このため、「これはどっちですか」と白黒はっきりさせることにこだわりすぎるよりも、自分の生活パターンや姿勢、ストレスとの関係を含めて、どういうときにどんな痛みが出やすいのかを整理していくことが役に立ちます。
たとえば、パソコン作業やスマホのあとに必ず後頭部がピリッとし、そのあと時間差でこめかみがズキンズキンしてくるなら、首まわりの負担と拍動性の頭痛がセットで起きている可能性があります。逆に、低気圧や生理前のタイミングで片側の頭痛が先に強く出て、我慢しているうちに首や後頭部の筋肉も固まってきてしまっているパターンもあるでしょう。どちらにしても、今の症状を一つの名前だけで説明しきれないことは珍しくないということを知っておくと、少し気持ちが楽になるかもしれません。
ここまでお伝えしてきた後頭部の神経の痛みや片側のズキズキ頭痛は、多くの場合「命に関わる病気が原因」というわけではありません。ただし、なかには別の病気が隠れているケースもあり、いくつかのサインには注意が必要です。特に、突然バットで殴られたような今まで経験したことのない激しい頭痛が、瞬間的にドンと襲ってきた場合は、救急受診を考えたほうがよいと言われています。
また、頭痛と一緒にろれつが回らない、片側の手足が動かしにくい、視野の一部が急に欠ける、意識がもうろうとするなどの症状が出ているときも、ただの神経の痛みや片側の拍動性頭痛では説明できない可能性があります。このような症状がある場合は、迷わず救急外来や脳神経外科に相談してください。普段から頭痛持ちの方ほど、「いつものことだから」と様子を見てしまいがちですが、明らかに今までと違うと感じたときは無理をしないことが大切です。
一方で、そこまでの緊急性はないけれど、仕事や家事に支障が出るほど頭痛が頻繁に起きている場合や、市販の鎮痛薬を飲む回数が増えてきている場合も、専門の医療機関への受診を検討するタイミングです。後頭部の神経の痛みであれば、首の骨や筋肉の状態を含めて診てくれるところ、片側のズキズキ頭痛であれば頭痛外来や脳神経のクリニックなどが候補になります。自分では区別がつかなくても、「こういうときにどこがどんなふうに痛むのか」をメモして持っていくと、診察の助けになりますよ。
では、後頭部の神経の痛みと片側の拍動性の頭痛、それぞれに共通して日常生活の中で気をつけておきたいポイントを整理してみましょう。どちらのタイプにも関わりやすいのが、姿勢と生活リズム、そしてストレスとの付き合い方です。細かいところを一度に全部変えようとすると大変なので、今の自分にとって取り入れやすいものから少しずつ試していくイメージで読んでみてください。
こうした生活の土台を整えることは、後頭部の神経が刺激されにくい状態を作るうえでも、片側の拍動性の頭痛の発作を減らすうえでも、とても大きな意味があります。もちろん、全てを完璧にこなす必要はありませんが、首や肩まわりへの負担と生活リズムの乱れを少しずつ減らしていくことで、頭痛全体の頻度が落ち着いてくる方は少なくありません。
ここまで読んでみて、「自分は後ろのビリッとする痛みがメインかも」「どちらかというとこめかみのズキズキがつらい」といった感覚が少し見えてきたでしょうか。実際のところ、多くの方はその中間くらいにいて、日によってどちらの要素が強く出るのかが変わっていることも珍しくありません。そのため、症状を一度で正確に言い当てる必要はなく、「こういうときにはこんな痛みが出やすい」というご自身のパターンを少しずつメモしていくことが大事になってきます。
たとえば、仕事で締め切りが続いている時期に、首や肩のこりと一緒に後頭部がピリッとしやすくなるのか、あるいは、休日の寝だめをした翌日に片側のズキンズキンが出やすいのか。それぞれの頭痛が、どんな生活の流れやストレスの波と結びついているのかが分かってくると、自分なりの対策も立てやすくなります。同時に、医療機関に相談するときにも、単に「頭が痛い」と伝えるより、具体的な経過を説明できることで、より的確なアドバイスを受けやすくなります。
「私の頭痛はこの名前です」と言い切ることよりも、自分の体がどんなときにサインを出してくれているのかに気づいてあげることが、結果として痛みと上手に付き合っていく近道になるのではないでしょうか。焦らず、少しずつで大丈夫です。
後頭部に電気が走るような痛みが出るタイプと、こめかみから目の奥がズキンズキンとするタイプの頭痛は、痛みの性質も背景も異なる部分がありますが、現実にはその二つが重なり合っているケースも少なくありません。どちらが正解かをはっきりさせることにこだわりすぎると、かえって不安が増してしまうこともありますので、まずは自分の症状を落ち着いて観察し、「どこが、どのくらいの時間、どんなふうに痛むのか」を整理してみることから始めてみてください。
そして、突然これまでに経験したことのない激しい頭痛が出たときや、手足のしびれやろれつの回りにくさなどが伴うときは、自己判断せずに早めに医療機関に相談することが大切です。そうではないけれど、頻繁な頭痛で日常生活がつらくなっている方も、一人で抱え込まずに、頭痛に詳しいところへ相談してみてください。ご自身ではうまく説明できないと感じていても、一緒に経過を整理しながら、少しでもラクに過ごせるようなお手伝いができればと思います。
つらい頭痛が続くと気持ちまでふさぎ込みやすくなりますが、「こんな痛みはおかしいかな」と感じた段階で、いつでも遠慮なく相談していただいて大丈夫です
一人で我慢し続ける前に、どんな些細なことでも話してみることから始めてみませんか
後頭神経痛や片頭痛に対する治療方針のあた症状ページもお読みください。

