腱鞘炎

腱鞘炎の症例報告

腱鞘炎とは

腱鞘炎は、手や指を動かす際に使われる「腱」と、それを包む「腱鞘（けんしょう）」という組織に炎症が起きる状態です。腱鞘は腱の動きを滑らかにする役割がありますが、手や指を繰り返し使いすぎることで摩擦が増え、炎症や腫れが生じます。その結果、痛みや熱感、腫れ、動かしにくさなどの症状が現れ、日常生活に支障をきたすことも少なくありません。

厚生労働省などの公的な調査によると、腱鞘炎は特に女性や手をよく使う職業の人に多く、年齢を問わず幅広く発症しています。近年では、スマートフォンやパソコンの長時間使用が増えたことにより、若い世代でも腱鞘炎を訴える人が増加傾向にあります。推定される患者数は明確な統計がないものの、整形外科外来を受診する人の中でも比較的多い症状のひとつとされています。

腱鞘炎をそのままにしておくと、炎症が慢性化し、痛みが長期間続くことがあります。最初は軽い違和感や痛みだけでも、次第に指や手首の動きが制限され、日常の動作が困難になることも。さらに悪化すると、指が曲がったまま戻らなくなる「ばね指」や、親指側の手首に強い痛みが出る「ドケルバン病」など、より重い症状に進行することがあります。

また、痛みをかばって他の関節や筋肉に負担がかかり、筋力低下や神経の圧迫によるしびれなど、二次的なトラブルも引き起こしかねません。こうした状態になると、治療にも長い時間が必要となり、手術が必要になるケースもあるため、早めの対処が大切です。

腱鞘炎の原因

開院以来、当院では多種多様な腱鞘炎を多く施術してまいりました。

これまでのカウンセリングや検査結果から断言できるのは、腱鞘炎の原因はひとつではないということです。

腱鞘炎の原因として次のものが挙げられます。

腱鞘炎は複合的な原因が複雑に絡み合って起こる症状です。

腱鞘炎はこれら複数の要因が重なり合うことで発症することが多く、日常生活や仕事、部活や趣味などさまざまな場面で手や指に負担がかかることがきっかけとなります。

一人ひとりの原因が異なるからこそ、改善のためには正確な検査と多角的な評価が重要になります。

そのため当院では、個々に適した治療プランを提案しています。他院で改善しなかった方も諦める必要はありません。豊富な実績と充実した検査体制で、あなたの腱鞘炎改善を全力でサポートします。

病院とはここが違います

腱鞘炎への対応として、次のようなものが一般的です。

薬物療法・物理療法

痛み止めやステロイド注射は薬の成分が吸収されるとその効果が低下します。そのため、持続的な効果を得るためには定期的に摂取を続ける必要があります。

また、電気治療等による物理療法も一時的に筋肉の緊張を緩和させ、腱鞘炎を軽減する対処療法になります。どちらも腱鞘炎を根本的に改善するものではありません。

サポーターや装具の装着

腱鞘炎の初期症状が出たばかりの段階では、適切に装着することで症状の進行を防ぎ、回復を促すことが期待できます。

しかしながら、慢性化した場合には、腱や周囲の筋肉の筋力低下や、スマートフォンの長時間使用などによる日常生活の習慣が影響していることが多いため、これらの根本的な原因に対処する必要があります。

腱鞘炎を改善するために

まずはあなたの腱鞘炎の原因を明らかにします。原因を取り違えたまま治療を進めてしまっては改善を見込めないからです。

当院では整形外科的検査、姿勢検査に加え腹診、舌診といった東洋医学的検査を組み合わせ多角的にお身体の状態を可視化していきます。

5種類の充実した検査で、腱鞘炎の原因を見つけ出し的確な施術を行います。

当院の特徴

国家資格を持つ院長または副院長が最後まで担当、初回から最後まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

当院で腱鞘炎が改善する理由

当院では、腱鞘炎改善のために全身を広く捉え、姿勢分析や整形外科検査、東洋医学検査をします。手首だけでなく、脚や首、腰なども含めた総合的な検査を行い、症状の原因を特定。さらに、検査から施術まで一貫して同じスタッフが担当することで、細かな変化や症状の波を見逃さず、治療効果を最大限に引き出します。

整骨院やマッサージで効果が得られなかった方や薬に頼りたくない方も安心してご相談ください。豊富な改善実績と科学的根拠に基づく施術で、長期的な視点から根本改善を目指します。

腱鞘炎のQ＆A

腱鞘炎が悪化するとどうなりますか？

炎症が慢性化し、指が動かなくなる、ばね指や、強い痛み・しびれを伴う状態に進行することがあります。

腱鞘炎で腕まで痛くなることはありますか？

痛みをかばうことで手を使うときに、腕や肩の筋肉に余計な力が入って痛みが広がることがあります。

腱鞘炎で腫れやむくみが出ることはありますか？

炎症が強い場合、患部の腫れや熱感、むくみが現れることがあります。

手の甲や足の甲が痛むのも腱鞘炎ですか？

手の甲の痛みは腱鞘炎の可能性がありますが、足の甲の場合は別の疾患も考えられるため、専門医の診断を受けてください。

腱鞘炎でしびれが出ることはありますか？

炎症が神経を刺激すると、しびれや感覚異常が出ることがあります。

指や手首がカクカクするのはなぜですか？

腱の滑りが悪くなり、引っかかることでカクカクとした動きになることがあります。

腱鞘炎で悩まされていた皆さまも、当院で鍼灸の施術を受けて、このような変化がありました。

当院の鍼灸施術は腱鞘炎だけにフォーカスするのではなく、原因を引き起こしている筋肉や関節に着目するため早期に改善するケースも見られます。

腱鞘炎は早めに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。一人で悩むことなく、お気軽にご連絡ください。