梨状筋症候群

梨状筋症候群の症例報告

梨状筋症候群とは

梨状筋症候群とは、お尻の奥にある梨状筋という筋肉が、坐骨神経を圧迫することで起こる疾患です。坐骨神経はお尻から太ももの裏、すね、足先まで伸びている大きな神経で、圧迫されると臀部から足先にかけての痛みやしびれ、動かしにくさなどが現れます。

この疾患は、坐骨神経痛の原因疾患全体のうち5％から8％程度を占めるとされ、全国で推定12万人から15万人程度が悩んでいるといわれています。実際、厚生労働省の調査によれば、坐骨神経痛で悩む人は全国で約2,800万人とされており、その中で梨状筋症候群が占める割合は決して小さくありません。現代社会ではデスクワークをはじめとする長時間の座位姿勢が増加しており、潜在的な患者数はさらに多い可能性が指摘されています。

梨状筋症候群をそのままにしておくと、お尻や太もも、足先にかけての痛みやしびれが徐々に強くなり、日常生活や仕事、運動に大きな支障が出てきます。歩いたり座ったりするだけで痛みが増し、外出や長時間のデスクワークが困難になることも少なくありません。

さらに、神経の圧迫が長期化すると、筋肉の動かしにくさや筋力低下、足の感覚障害が進行し、転倒リスクも高まります。最悪の場合、歩行困難や足の機能障害が残ることもあり、生活の質が大きく低下してしまう可能性があります。

梨状筋症候群の原因

開院以来、当院では多種多様な梨状筋症候群を多く施術してまいりました。

これまでのカウンセリングや検査結果から断言できるのは、梨状筋症候群の原因はひとつではないということです。

梨状筋症候群の原因として次のものが挙げられます。

梨状筋症候群は複合的な原因が複雑に絡み合って起こる症状です。

梨状筋症候群は、日常生活の姿勢や運動習慣、股関節の状態など、さまざまな要因が複雑に絡み合って発症します。特に現代人は長時間座る機会が多く、姿勢不良や運動不足も重なりやすいため、誰にでも起こりうる疾患です。

一人ひとりの原因が異なるからこそ、改善のためには正確な検査と多角的な評価が重要になります。

そのため当院では、個々に適した治療プランを提案しています。他院で改善しなかった方も諦める必要はありません。豊富な実績と充実した検査体制で、あなたの梨状筋症候群改善を全力でサポートします。

病院とはここが違います

梨状筋症候群への対応として、次のようなものが一般的です。

薬物療法

薬を服用したり注射を受けても、一時的に痛みが和らぐだけで、根本的な原因の解決にはなりません。また、薬には副作用があり、胃腸障害や眠気、まれにアレルギー反応が出ることがあります。

物理療法

ホットパックや電気治療などの物理療法は、筋肉の緊張を和らげたり血流を促進する効果がありますが、一時的な効果にとどまることが多く、根本的な改善には繋がらないこともあります。また、施術を受ける頻度や強さによっては、逆に筋肉や神経を傷つける可能性もあるため、注意が必要です。

ストレッチ

ストレッチは筋肉の柔軟性を高め、神経の圧迫を緩和するのに有効です。ですが、慢性的な姿勢の悪さやスポーツでの体の使い方の癖など、別のところに原因があり、その結果梨状筋に負担がかかっている場合では、梨状筋にだけアプローチしても効果を得られません。

梨状筋症候群を改善するために

まずはあなたの梨状筋症候群の原因を明らかにします。原因を取り違えたまま治療を進めてしまっては改善を見込めないからです。

当院では整形外科的検査、姿勢検査に加え腹診、舌診といった東洋医学的検査を組み合わせ多角的にお身体の状態を可視化していきます。

5種類の充実した検査で、梨状筋症候群の原因を見つけ出し的確な施術を行います。

当院の特徴

国家資格を持つ院長または副院長が最後まで担当、初回から最後まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

当院で梨状筋症候群が改善する理由

当院では、梨状筋症候群改善のために全身を広く捉え、姿勢分析や整形外科検査、東洋医学検査をします。臀部だけでなく、背中や首、膝なども含めた総合的な検査を行い、症状の原因を特定。さらに、検査から施術まで一貫して同じスタッフが担当することで、細かな変化や症状の波を見逃さず、治療効果を最大限に引き出します。

整骨院やマッサージで効果が得られなかった方や薬に頼りたくない方も安心してご相談ください。豊富な改善実績と科学的根拠に基づく施術で、長期的な視点から根本改善を目指します。

梨状筋症候群のQ＆A

坐骨神経痛との違いはなんですか？

坐骨神経痛は腰椎からくる神経痛が多く、腰痛を伴うことがあります。梨状筋症候群はお尻の筋肉が神経を圧迫するため、腰痛は少なく、お尻中心の痛みやしびれが特徴です。

痛みやしびれはどこに出ますか？

お尻から太もも、すね、足の甲や足先まで、坐骨神経の走行に沿って痛みやしびれが出ます。特に座っている時や運動時に症状が強くなります。

フォームローラーで自力に治せますか？

フォームローラーを使ったセルフケアは筋肉の緊張を和らげるのに役立つこともありますが、使い方を誤ると逆効果になる場合もあります。自己判断はせず、痛みやしびれが強い時は控え、専門家の指導を受けてください。

自転車は乗らないほうが良いですか？

長時間の自転車乗車は梨状筋に負担をかけるため、症状が強い時は控えたほうが安心です。症状が落ち着いてから徐々に再開しましょう。

どんな姿勢が楽になりますか？

横向きに寝たり、お尻に負担のかからない姿勢が楽なことが多いです。座る場合は、クッションを使ったり、姿勢をまっすぐに保つと楽になる場合があります。

マッサージは効果がありますか？

マッサージは、軽めのものであれば一時的に筋肉の緊張を緩める効果が期待できます。ただし、これはあくまで一時的な緩和に過ぎず、根本的な治療にはなりません。逆に、強いマッサージを行うと、筋肉が防御反応を起こしてさらに硬くなることがあります。その結果、神経症状が悪化する可能性もあるため、注意が必要です。

梨状筋症候群で悩まされていた皆さまも、当院で鍼灸の施術を受けて、このような変化がありました。

当院の鍼灸施術は臀部だけにフォーカスするのではなく、原因を引き起こしている筋肉や関節に着目するため早期に改善するケースも見られます。

梨状筋症候群は早めに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。一人で悩むことなく、お気軽にご連絡ください。