耳管開放症

耳管開放症の症例報告

耳管開放症とは

耳管開放症は、耳と喉をつなぐ「耳管」という細い管が、通常は閉じているべきところ、何らかの原因で開いたままになってしまう状態です。その結果、自分の声や呼吸音が耳や頭に響いたり、耳が詰まったような感覚（耳閉感）、耳鳴り、めまい、聴力の低下などが現れます。

日本では軽症者も含めると、約600万人、全人口のおよそ5％がこの症状に悩んでいると推定されています。男女比を見ると、女性の方が多く、特に10代から40代の女性に多く見られます。男性の場合は10代から30代、または50代に多い傾向があります。

耳管開放症をそのままにしておくと、自分の声や呼吸音が常に耳に響くことで、会話や仕事、勉強に集中できなくなり、精神的なストレスが積み重なりやすくなります。また、耳管が開きっぱなしであることで、鼻の奥から雑菌が耳に入りやすくなり、癒着性中耳炎や真珠腫性中耳炎といった治りにくい耳の病気へと進行するリスクも高まります。

これらの中耳炎が悪化すると、聴力の低下やめまい、場合によっては顔面神経麻痺などの重篤な症状が現れることもあります。最悪の場合、手術が必要になることもあるため、早めの対処が大切です。さらに、耳の不快感が続くことで気分が落ち込みやすくなり、うつ状態に陥る方も少なくありません。

耳管開放症の原因

開院以来、当院では多種多様な耳管開放症を多く施術してまいりました。

これまでのカウンセリングや検査結果から断言できるのは、耳管開放症の原因はひとつではないということです。

耳管開放症の原因として次のものが挙げられます。

耳管開放症は複合的な原因が複雑に絡み合って起こる症状です。

耳管開放症は、これらの要因が単独または複数重なり合って発症することが多いのが特徴です。そのため、生活習慣や体調の変化、精神的なストレスなど、さまざまな面からのアプローチが必要となります。

一人ひとりの原因が異なるからこそ、改善のためには正確な検査と多角的な評価が重要になります。

そのため当院では、個々に適した治療プランを提案しています。他院で改善しなかった方も諦める必要はありません。豊富な実績と充実した検査体制で、あなたの耳管開放症改善を全力でサポートします。

病院とはここが違います

耳管開放症への対応として、次のようなものが一般的です。

薬物療法・耳管閉鎖訓練

薬物療法は、症状の緩和が見込める一方で、すべての患者さんに効果があるわけではありません。特に長期間の服用が必要になる場合、薬の副作用や体への負担が気になる方も多いでしょう。また、漢方薬は体質によって合う・合わないがあるため、症状が改善しないこともあります。

また、耳管閉鎖訓練は、日常生活の中で意識的に行う必要があり、継続が難しいことがデメリットです。また、訓練による効果にも個人差があり、全ての方が十分な改善を感じられるわけではありません。

生活指導

生活習慣の大幅な見直しが必要となるため、すぐに効果を実感しにくいことがあります。もし、顎関節症が原因のひとつにある場合は、生活改善では改善できないので、かみ合わせや姿勢の改善など別の視点から改善を考える必要が出てきます。

耳管開放症を改善するために

まずはあなたの耳管開放症の原因を明らかにします。原因を取り違えたまま治療を進めてしまっては改善を見込めないからです。

当院では整形外科的検査、姿勢検査に加え腹診、舌診といった東洋医学的検査を組み合わせ多角的にお身体の状態を可視化していきます。

5種類の充実した検査で、耳管開放症の原因を見つけ出し的確な施術を行います。

当院の特徴

国家資格を持つ院長または副院長が最後まで担当、初回から最後まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

当院で耳管開放症が改善する理由

当院では、耳管開放症改善のために全身を広く捉え、姿勢分析や整形外科検査、東洋医学検査をします。耳だけでなく、顎や肩、腰背部なども含めた総合的な検査を行い、症状の原因を特定。さらに、検査から施術まで一貫して同じスタッフが担当することで、細かな変化や症状の波を見逃さず、治療効果を最大限に引き出します。

整骨院やマッサージで効果が得られなかった方や薬に頼りたくない方も安心してご相談ください。豊富な改善実績と科学的根拠に基づく施術で、長期的な視点から根本改善を目指します。

耳管開放症のQ＆A

中耳炎との違いはなんですか？

耳管開放症は耳管が開いたままになることで起こる機能障害ですが、中耳炎は中耳に炎症が起きる病気です。症状や治療法が異なるため、自己判断せず専門医の診断を受けてください。

加味帰脾湯は効果がありますか？

加味帰脾湯をはじめとした漢方薬が症状の緩和に役立つことがありますが、すべての方に効果があるわけではありません。体質や症状に合わせて医師と相談しながら治療を進めることが大切です。

喉の痛みも一緒に起きますか？

耳管開放症自体が直接的に喉の痛みや違和感を引き起こすことは一般的ではありません。ただし、耳管の機能障害が続くと、耳と喉の間の連絡部分に影響を与えることがあり、間接的に喉の不快感や違和感を感じることもあります。

妊娠中に発症した場合はどうしたらいいですか？

一般的には産後に症状が収まることが多いとされています。ただし、症状が気になる場合や不安な場合は、まずは産婦人科へ相談をしてください。薬に頼りたくない場合には、副作用の少ない鍼灸療法を検討することも一つの選択肢です。

空腹時に症状が悪化するのはなぜですか？

空腹時は血糖値の低下や体力の消耗により自律神経が乱れやすくなり、耳管の開閉機能に影響することがあります。規則正しい食生活が大切です。

ピルが原因になることはありますか？

ホルモンバランスの変化が耳管開放症の発症に関与することがあるため、ピルの服用がきっかけとなる場合も考えられます。気になる場合は医師に相談しましょう。

耳管開放症で悩まされていた皆さまも、当院で鍼灸の施術を受けて、このような変化がありました。

当院の鍼灸施術は耳だけにフォーカスするのではなく、原因を引き起こしている筋肉や関節に着目するため早期に改善するケースも見られます。

耳管開放症は早めに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。一人で悩むことなく、お気軽にご連絡ください。