更年期障害

更年期障害の症例報告

更年期障害とは

更年期障害とは、主に40代半ばから50代半ばにかけて、女性ホルモン（エストロゲン）の急激な減少によって心身にさまざまな不調が現れる状態を指します。

症状には、ほてりや発汗、イライラ、不眠、肩こり、頭痛、関節痛、皮膚の乾燥などがあり、日常生活に支障をきたすこともあります。

働く世代の4割が更年期障害を実感？

厚生労働省研究班の調査によると、50～54歳の女性の6.6％が更年期障害で医療機関を受診しており、全体では2.74％が該当します。実際には症状を自覚しながらも受診していない方も多く、潜在的な患者数はさらに多いと考えられています。

また、株式会社パーソル総合研究所の調査では男女ともに40、50代の働く世代の約4割が軽度レベル以上の更年期症状を感じていると答えており、仕事においてのパフォーマンス低下は健康課題のひとつといえます。

更年期障害を放置すると、心身の不調が慢性化し、生活の質が大きく低下する恐れがあります。たとえば、強いイライラや気分の落ち込みが続くことで家庭や職場での人間関係が悪化したり、不眠や疲労感が長引くことで仕事や家事に支障をきたすこともあります。

さらに、エストロゲンの減少は骨密度の低下や動脈硬化の進行にもつながり、骨粗しょう症や心筋梗塞、脳梗塞などの重大な疾患リスクが高まります。精神的な不調が続くことでうつ病を発症するケースもあり、放置することで心身ともに深刻な状態に陥る可能性があります。

更年期障害の原因

病院で検査を受けても明らかな異常が見つからず、年齢のせいと片付けられてしまうことが多く、どうすればよいのか分からず悩む方が少なくありません。また、症状があっても、我慢できるからと受診せずに過ごしている方も多いのが現状です。

ですが、これまでのカウンセリングや検査結果から断言できるのは、更年期障害の原因はひとつに断定できるものではないということです。

更年期障害は複合的な原因が複雑に絡み合って起こる症状です。

更年期障害は、ホルモンバランスの変化に加え、精神的ストレスや生活習慣など複数の要因が重なって発症します。そのため、原因は一つではなく、心身の状態や環境の変化が複雑に影響し合っています。

病院やほかの治療院で改善しなかったとしても諦める必要はありません。

一人で抱え込まず更年期障害の改善事例が豊富な当院にお気軽にご相談ください。

病院とはここが違います

更年期障害への対応として病院や一般の整体院では次のようなものが一般的です。

プラセンタ治療

プラセンタには成長因子や各種ビタミン、アミノ酸、抗酸化物質が含まれており、これらが体の自然治癒力を高め、ホルモンバランスを整える手助けをします。その結果、身体の不調や精神的な不安定さを軽減し、生活の質を向上させる効果が期待されます。

しかし、症状が軽減されるまでは週2回の通院が目安となり、勤務時間中に通院することが難しい場合があります。通院時間や院内での待ち時間を考慮すると、特に働いている方にとっては通院のハードルが高くなるというデメリットがあります。

生活習慣の見直し

生活習慣の見直しは副作用がない反面、効果が現れるまでに時間がかかることが多く、個人差も大きいため、すぐに症状が改善しない場合もあります。継続的な努力が必要です。

更年期障害を改善するために

どれだけ多くの治療法を試しても、それが原因を取り違えたまま進められる治療だとすれば改善など見込めません。

当院は、5種類の充実した検査で、一人ひとり異なる更年期障害の原因を見つけ出します。そして明確な根拠を元にして施術を進めていきます。

当院のアプローチ

更年期障害は、東洋医学では、腎と深く関わりがあるとされています。腎は生命活動の根幹を司る臓器であり、特に腎精と呼ばれる先天の精と後天の精のバランスが重要です。腎精は、成長や老化、妊娠・出産といった人生の節目に大きく関与し、年齢とともに充実していきます。

更年期に差し掛かると、腎精の衰えや不足が現れやすくなり、これがホルモンバランスの乱れや身体の不調の原因となります。これは腎の陰陽のバランスの崩れと考えられ、具体的には、腎陰の不足による乾燥やホットフラッシュ、耳鳴り、関節の痛み、また腎陽の衰えによる冷えや疲労感、気力の低下などが見られます。

更年期の症状は、腎の機能だけでなく、肝や心、脾など他の臓器のバランスも関係しています。例えば、腎陰虚や腎陽虚が進行すると、身体の各部分に不調が現れやすくなり、精神的な不安やイライラ、動悸、不眠といった症状も伴います。これらは、腎と他の臓器の調和を整えることで改善が期待できると考えられています。そのため当院では、患者様一人ひとりの体質や症状に合わせて施術内容を調整し、健康な状態へと導きます。

更年期障害を改善するための重要なポイント

病院で検査を受けても明らかな異常が見つからず、年齢のせいと片付けられてしまうことが多く、どうすればよいのか分からず悩む方が少なくありません。また、症状があっても「我慢できるから」と受診せずに過ごしている方も多いのが現状です。

当院の治療は単に症状を抑えるだけでなく、全身のバランスを整え、自然治癒力を引き出すことを目的としています。

東洋医学では「森（身体全体）を見て木（更年期障害）を治す」という言葉があるように、身体はすべてつながっているという考え方が根底にあります。そのため、症状が現れるタイミングや、他にどのような不調があるかも診断の大切な基準となります。

当院の鍼灸治療では、更年期障害の原因はホルモンバランスだけにとどまらず、経絡、血や水の流れなど、多角的な視点からアプローチします。自律神経の調整を図るだけでなく、腎陰や腎陽を補うことで全身の不調を改善します。

総合的な施術を行うことで、更年期障害の根本原因に働きかけ、持続的な改善を目指します。更年期障害は単なるホルモンの問題だけでなく、心身のストレスや生活習慣、体質など様々な要因が複雑に絡み合っています。当院では、患者さま一人ひとりの状態に合わせて最適な治療計画を提案し、健康的な体温維持をサポートいたします。

当院の特徴

鍼灸師である院長又は副院長が、初回から最後まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

更年期障害の改善には現在の身体の状態を把握することが最も重要です。

だからこそ、身体の変化や症状の波を見逃すことがないように当院は検査から施術まで担当者が一貫して行います。

変化を見逃さない一貫性が治療効果を高め、それが当院の豊富な改善実績に繋がっています。更年期障害は東洋医学の専門家である鍼灸師にお任せください。

更年期障害に関するQ&A

自律神経失調症との違いはなんですか？

自律神経失調症は原因が多岐にわたり、更年期障害は主にホルモンバランスの変化によるものです。症状は似ていても背景が異なります。

男性にも更年期障害はありますか？

加齢による男性ホルモン低下が原因で、男性にも更年期障害が発症することがあります。

更年期障害は性格の問題ですか？

性格そのものが原因ではありませんが、真面目で責任感が強い方はストレスを感じやすく、症状が重くなりやすい傾向があります。

更年期障害で関節痛や高血圧が起きますか？

ホルモンの減少により血圧が上がったり、血行不良が起きて関節痛を起こすことがあります。

更年期障害の人がやってはいけないことは？

極端なダイエットや過度なストレス、無理な我慢は症状を悪化させるため避けましょう。バランスの良い生活を心がけてください。

10代や20代でもなりますか？

更年期障害は一般的に40代後半から50代にかけての女性に多く見られる症状ですが、まれに10代や20代の若い女性でもホルモンバランスの乱れや特定の健康状態により、類似の症状を経験することがあります。ただし、若年層でのホルモンの変動や不調は、更年期障害と完全に同じものではなく、他の原因が関係している場合もあります。

原因がわからず更年期障害に苦しめられていた皆さまも、当院の鍼灸施術を受けて、このような変化がありました。

全身のバランスを整え、いま起きている症状だけでなく原因から改善する鍼灸施術は、更年期障害とは非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

その人その人で原因が異なるため、更年期障害を自力で改善することは困難です。

時間が経てば経つほど、どんどん原因も複雑になっていきます。更年期障害は早めの対処が改善のための重要なポイントです。

一人で悩まず、お気軽にご連絡ください。