倦怠感

倦怠感の症例報告

倦怠感とは

倦怠感とは、体が重く感じたり、力が入らなかったりする状態を指します。単なる疲労とは異なり、しっかり休息や睡眠をとっても症状が改善しにくいのが特徴です。

身体のだるさだけでなく、精神的にもやる気が出なかったり、集中力が続かないといった症状が現れることもあります。

日本人の4割近くが慢性的な疲労に悩む？

日本国内では慢性的な疲労を自覚している人が38％前後と報告されており、生活に支障をきたすほどの強い倦怠感を感じる人も2％前後存在します。特に慢性疲労症候群（ME/CFS）と診断される人は約10万人から30万人と推定されています。

厚生労働省の調査でも、コロナ後遺症やウイルス感染後に倦怠感を訴える人が増えていることが分かっています。倦怠感は体や心の不調のサインとして現れることが多く、放置せずに原因を探ることが大切です。

最初は、少し疲れているだけと感じていても、徐々に体のだるさが強くなり、何をするにも億劫になったり、以前はできていたことが難しくなったりします。精神的にも無気力や抑うつ気分が続き、人付き合いや趣味も楽しめなくなることがあります。

さらに症状が進行すると、慢性疲労症候群のように、わずかな動作でも症状が悪化し、寝たきりに近い状態になるケースも報告されています。最悪の場合は、仕事や家事が全くできなくなり、介助が必要な生活に陥ることもあります。こうした状態を防ぐためにも、早めの対処と原因の特定が重要です。

倦怠感の原因

倦怠感の原因を特定するために、身体検査や血液検査を実施します。もしこれらの検査で異常が見つからなかった場合、倦怠感は精神的なストレスや過労、仕事の疲れにあると判断することがあります。しかし、その説明だけでは解決しない場合も多く、患者さんは自分の悩みや不安が解消されずに、ますます不安や焦りを感じてしまうことがあります。

ですが、これまでのカウンセリングや検査結果から断言できるのは、倦怠感の原因はひとつに断定できるものではないということです。

倦怠感は複合的な原因が複雑に絡み合って起こる症状です。

倦怠感はこれら複数の要因が重なり合って発症することが多く、身体だけでなく甲状腺の異常や生活環境も大きく影響します。そのため、総合的な視点で原因を探ることが大切です。

病院やほかの治療院で改善しなかったとしても諦める必要はありません。

一人で抱え込まず倦怠感の改善事例が豊富な当院にお気軽にご相談ください。

病院とはここが違います

倦怠感への対応として病院や一般の整体院では次のようなものが一般的です。

薬物療法

橋本病などの疾患が原因の場合、基本的には甲状腺ホルモンの補充療法を継続し続ける必要があります。

一方、ニンニク注射については、疲労回復や免疫力向上を目的として行われることがありますが、その効果については科学的な根拠が十分に解明されていません。そのため、効果の確実性や安全性については慎重に考える必要があります。

補助食品の摂取

サプリメントや補助食品は補助的な役割を果たすことがありますが、基本的な生活習慣や食事のバランスが整っていない場合、いくら摂取しても効果が十分に得られないことがあります。十分な睡眠、過度なアルコールやカフェインの摂取を控えること、スマホの閲覧をし過ぎないなどが体調の改善に寄与します。これらの基本的な生活習慣が整っていないと、サプリメントの効果が十分に発揮されにくくなるため、まずは生活習慣の見直しを優先することが望ましいです。

倦怠感を改善するために

どれだけ多くの治療法を試しても、それが原因を取り違えたまま進められる治療だとすれば改善など見込めません。

当院は、5種類の充実した検査で、一人ひとり異なる倦怠感の原因を見つけ出します。そして明確な根拠を元にして施術を進めていきます。

当院のアプローチ

当院の鍼灸治療は、倦怠感の改善に特に効果的です。東洋医学では倦怠感は、体の中のエネルギーや血液、水分のバランスが崩れることによって起こると考えられています。具体的には、気が不足したり、気の流れが滞ったり、血液が不足したり滞ったり、水分の代謝がうまくいかなくなることが原因とされます。

また、五臓の中でも特に倦怠感と関係が深いのは脾と腎です。脾は食べ物からエネルギーや血を作り出す役割を持ち、腎は体の基本的なエネルギーや生命力を支える働きをしています。

そのため、倦怠感を改善するためには、体の中の気や血、水分のバランスを整えることが重要と考えられています。特に、脾と腎の働きを強化し、体のエネルギーや血液の流れを良くすることが、治療の一つのポイントとなります。

当院では、倦怠感だけでなく、それに伴う頭痛やイライラ、消化不良などの症状にも総合的にアプローチします。鍼灸治療は副作用が少なく、安心して受けていただけるため、多くの患者様にご好評いただいています。全身のバランスを整えることで、根本から体質改善を目指し、倦怠感やそれに伴う不調の緩和を図ります。患者様一人ひとりの体質や症状に合わせて施術内容を調整し、健康な状態へと導きます。

倦怠感を改善するための重要なポイント

多くの医療機関では倦怠感の改善において、まず血液検査や内臓疾患の有無を確認することになります。内臓疾患や甲状腺の疾患がない場合、多くの医療機関では対処療法として疲労回復の注射や生活習慣の改善を提案されることが一般的です。しかしながら、これらの方法だけでは根本的な改善にはつながりにくいのが現状です。

当院の治療は単に症状を抑えるだけでなく、全身のバランスを整え、自然治癒力を引き出すことを目的としています。

東洋医学では「森（身体全体）を見て木（倦怠感）を治す」という言葉があるように、身体はすべてつながっているという考え方が根底にあります。そのため、症状が現れるタイミングや、他にどのような不調があるかも診断の大切な基準となります。

当院の鍼灸治療では、倦怠感の原因は疲労や精神的なストレスだけにとどまらず、体の中の気や血、水分のバランスを整えるなど、多角的な視点からアプローチします。筋肉の血行促進や自律神経の調整を図るだけでなく、脾や腎の働きを整えることで体の内側から倦怠感を改善します。

総合的な施術を行うことで、倦怠感の根本原因に働きかけ、持続的な改善を目指します。倦怠感は単なる疲れだけでなく、生活習慣や内臓の状態とも密接に関係しているため、個々の状態に合わせた総合的なアプローチが必要です。当院では、患者さま一人ひとりの状態に合わせて最適な治療計画を提案し、健康維持をサポートいたします。

当院の特徴

鍼灸師である院長又は副院長が、初回から最後まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

倦怠感の改善には現在の身体の状態を把握することが最も重要です。

だからこそ、身体の変化や症状の波を見逃すことがないように当院は検査から施術まで担当者が一貫して行います。

変化を見逃さない一貫性が治療効果を高め、それが当院の豊富な改善実績に繋がっています。倦怠感は東洋医学の専門家である鍼灸師にお任せください。

倦怠感に関するQ&A

インフルエンザやコロナで倦怠感が続きますか？

ウイルス感染後には体力や免疫力の低下が続き、回復までに時間がかかることがあります。特にコロナ後遺症では長期間倦怠感が残るケースも報告されています。

胃腸の不調で倦怠感が出るのはなぜですか？

胃腸の働きが低下すると栄養の吸収が悪くなり、体全体のエネルギー不足に陥るため、だるさや疲労感が現れやすくなります。

夏になると倦怠感を感じるのはなぜですか？

高温多湿の環境や寝苦しさによる睡眠不足、食欲不振などが重なり、夏場は倦怠感を感じやすくなります。水分や栄養補給を心がけましょう。

気圧の変化で倦怠感を感じるのはなぜですか？

気圧の変化は自律神経に影響を与え、だるさや頭痛、体調不良を引き起こすことがあります。天候の変化に合わせて無理せず過ごすことが大切です。

疲労感と倦怠感の違いは何ですか？

疲労感は活動後の一時的な疲れを指し、休息で回復します。一方、倦怠感は休んでも改善しにくく、体や心の不調が背景にあることが多いです。

栄養ドリンクは効果がありますか？

栄養ドリンクは、アミノ酸やビタミンなどの栄養素が含まれており、一時的に体のエネルギーを補う効果があります。ただし、多くの栄養ドリンクにはカフェインも多く含まれており、これが交感神経の働きを活発にすることで、一時的に「元気になった」ように感じることがあります。これらの効果は一時的なものであり、根本的な体質改善や疲労回復にはつながりません。

原因がわからず倦怠感に苦しめられていた皆さまも、当院の鍼灸施術を受けて、このような変化がありました。

全身のバランスを整え、いま起きている症状だけでなく原因から改善する鍼灸施術は、倦怠感とは非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

その人その人で原因が異なるため、倦怠感を自力で改善することは困難です。

時間が経てば経つほど、どんどん原因も複雑になっていきます。倦怠感は早めの対処が改善のための重要なポイントです。

一人で悩まず、お気軽にご連絡ください。