下痢

下痢の症例報告

下痢とは

下痢とは通常より水分量が多く軟らかい便が、1日に3回以上出る状態を指します。腸に炎症や腫瘍などの異常がないのに症状が続く「過敏性腸症候群」や、細菌感染による「急性胃腸炎」など、様々な要因で発生します。

移動中や授業中に下痢を感じて困った経験を持つ人は比較的多いとされています。

成人の8割が突然の下痢を経験？

2020年の調査では成人の84.8%が突然の腹痛や下痢を経験しており、過敏性腸症候群の推定患者数は国内で約1,200万人と報告されています。20代から40代の働き盛りに多く、男性の40.8%が通勤中の症状に悩んでいます。

これらの症状は、多くの人々の日常生活や仕事のパフォーマンスに影響を与え、生活の質を著しく低下させる要因となっています。

下痢は体質の問題だからと放置してしまうと、脱水症状や栄養失調を引き起こすリスクが高まります。さらに、慢性的な下痢が続くと、潰瘍性大腸炎や大腸がんなどの重篤な疾患の早期発見の機会を逃す危険性もあります。最悪の場合、腸閉塞や敗血症といった命に関わる状態に進行することも考えられます。

また、下痢の後には体がだるくなったり、胃腸の不快感が続いたりするため、仕事や家事に集中できなくなり、日常生活の質が大きく低下してしまいます。こうした症状が長引くと、体調だけでなく精神的な負担も増し、生活全体に悪影響を及ぼすことがあるため、早めのケアが大切です。

下痢の原因

下痢の場合、病院ではまず身体検査、便検査や血液検査を行い、感染症や消化器官に異常がないか調べます。これらの検査で器質的な異常が見つからなければ、腸の動きを抑える薬や、生活習慣のアドバイスを受けて、経過を見守ることが一般的です。ただし、原因がはっきりしない場合や症状が長引くと、不安に感じる方もいらっしゃいます。

ですが、これまでのカウンセリングや検査結果から断言できるのは、下痢の原因はひとつに断定できるものではないということです。

下痢は複合的な原因が複雑に絡み合って起こる症状です。

腸内環境、生活習慣や嗜好品など、一人ひとりの原因が異なるからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院やほかの治療院で改善しなかったとしても諦める必要はありません。

一人で抱え込まず下痢の改善事例が豊富な当院にお気軽にご相談ください。

病院とはここが違います

下痢への対応として病院や一般の整体院では次のようなものが一般的です。

薬物療法

薬を使うことで一時的に症状を抑えることはできますが、副作用や長期的な影響も考慮しなければなりません。特に感染性の下痢の場合は、下痢止めを使うと腸内に菌や毒素がたまりやすくなることがあり逆効果になります。

カウンセリング

制約要因としては、医療機関付属のカウンセリングでは医師の治療方針に沿った内容に限定される傾向が指摘されています。

これについては効果測定の指標が曖昧なため、治療期間の見通しを明確に提示しにくい点も臨床的な課題となっています。患者側がいつまで通えばいいのかと心理的、金銭的な負担になるケースもあります。

下痢を改善するために

どれだけ多くの治療法を試しても、それが原因を取り違えたまま進められる治療だとすれば改善など見込めません。

当院は、5種類の充実した検査で、一人ひとり異なる下痢の原因を見つけ出します。そして明確な根拠を元にして施術を進めていきます。

当院のアプローチ

東洋医学では、下痢は泄瀉（せっしゃ）といい、体の中のバランスの乱れや臓器の働きの低下によって引き起こされると考えています。特に、脾と胃という臓器の働きが関係しています。脾の働きが弱くなると、食べ物や水分の消化吸収がうまくいかなくなり、体の中に余分な水分や湿気がたまりやすくなります。これが原因で、粘り気のある水分や液体が増え、下痢や軟便が起こります。

また、寒さや冷えも下痢の原因となることがあります。外から寒気が入り込むと、脾と胃の働きが冷やされてしまい、正常な食べ物や水分の代謝が妨げられます。これにより、水分の流れや代謝が乱れ、結果として下痢が起こると考えられています。

つまり、東洋医学では、下痢は脾や胃の働きの低下や冷えによって引き起こされると捉え、それらの状態を整えることが治療のポイントとなります。

当院では、下痢だけでなく、それに伴う疲労感や食欲不振などの症状にも総合的にアプローチします。鍼灸治療は副作用が少なく、安心して受けていただけるため、多くの患者様にご好評いただいています。全身のバランスを整えることで、根本から体質改善を目指し、下痢やそれに伴う不調の緩和を図ります。患者様一人ひとりの体質や症状に合わせて施術内容を調整し、健康な状態へと導きます。

下痢を改善するための重要なポイント

多くの医療機関では下痢の改善において、まず血液検査や内臓疾患の有無を確認することになります。内臓疾患がない場合、多くの医療機関では対処療法として下痢止めや食生活の改善を提案されることが一般的です。しかしながら、これらの方法だけでは根本的な改善にはつながりにくいのが現状です。

当院の治療は単に症状を抑えるだけでなく、全身のバランスを整え、自然治癒力を引き出すことを目的としています。

東洋医学では「森（身体全体）を見て木（下痢）を治す」という言葉があるように、身体はすべてつながっているという考え方が根底にあります。そのため、症状が現れるタイミングや、他にどのような不調があるかも診断の大切な基準となります。

当院の鍼灸治療では、下痢の原因はストレスだけにとどまらず、胃腸の消化の不調や体に溜まった冷えの蓄積など、多角的な視点からアプローチします。胃腸の働きを整えるだけでなく、体の冷えや溜まった水分を改取り除くことで改善を図ります。

総合的な施術を行うことで、下痢の根本原因に働きかけ、持続的な改善を目指します。下痢は単なる体質だけでなく、生活習慣や内臓の状態とも密接に関係しているため、個々の状態に合わせた総合的なアプローチが必要です。当院では、患者さま一人ひとりの状態に合わせて最適な治療計画を提案し、健康維持をサポートいたします。

当院の特徴

鍼灸師である院長又は副院長が、初回から最後まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

下痢の改善には現在の身体の状態を把握することが最も重要です。

だからこそ、身体の変化や症状の波を見逃すことがないように当院は検査から施術まで担当者が一貫して行います。

変化を見逃さない一貫性が治療効果を高め、それが当院の豊富な改善実績に繋がっています。下痢は東洋医学の専門家である鍼灸師にお任せください。

下痢に関するQ&A

生理前後で下痢になるのはなぜですか？

生理前後にプロゲステロンというホルモンが増えると腸の動きが活発になりやすくなり、結果として下痢を引き起こすことがあります。

腹痛がないのに下痢になるのはなぜですか？

下痢時に必ずしも腹痛が起きるわけではありません。腸の蠕動運動が過剰になった結果、便が早く大腸を通過してしまい、水分が十分に吸収されずに下痢になることがあります。

脂っこい物やアルコールの飲み過ぎで下痢になりますか？

脂っこい物やアルコールの飲み過ぎは、腸に負担をかけてしまい、下痢を引き起こすことがあります。脂肪分の多い食事やアルコールは腸の動きを刺激しやすく、消化吸収も難しくなるためです。

お腹が冷えると下痢になるのはなぜですか？

体の冷えによって血流が悪くなり、腸の働きが乱れるためです。冷えは腸の筋肉の動きを鈍らせたり、免疫機能を低下させたりすることがあり、その結果、腸の調子が崩れて下痢を引き起こすことがあります。

緊張すると下痢になるのはなぜですか？

緊張やストレスは自律神経系に影響を与えます。自律神経は、無意識のうちに体のさまざまな機能を調整しているのですが、ストレスがかかるとこのバランスが崩れ、腸の働きが乱れることもあります。

下痢止めは飲んでも大丈夫ですか？

ウイルス性の下痢の場合、下痢止めを使うと腸の動きが抑えられてしまい、ウイルスやその毒素が体の外に出るのを妨げてしまうことがあります。その結果、毒素が腸の中にたまり、症状が悪化したり、体調がさらに悪くなる可能性があります。そのため、ウイルス性の下痢が疑われる場合は、自己判断で下痢止めを使うのではなく、医師に相談することをおすすめします。

原因がわからず下痢に苦しめられていた皆さまも、当院の鍼灸施術を受けて、このような変化がありました。

全身のバランスを整え、いま起きている症状だけでなく原因から改善する鍼灸施術は、下痢とは非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

その人その人で原因が異なるため、繰り返す下痢を自力で改善することは困難です。

時間が経てば経つほど、どんどん原因も複雑になっていきます。下痢は早めの対処が改善のための重要なポイントです。

一人で悩まず、お気軽にご連絡ください。