ドケルバン病

ドケルバン病の症例報告

ドケルバン病とは

ドケルバン病は、手首の親指側にある腱と腱鞘が炎症を起こし、痛みや腫れを生じる疾患です。特に親指を動かすときにズキンとした痛みが出るのが特徴で、物を握ったり掴んだりする動作が困難になることもあります。

腱が通るトンネル状の腱鞘部分が狭くなり、動かすたびに摩擦が起こることで症状が現れます。

女性は男性の5倍以上発症率？

厚生労働省の調査によれば、腱鞘炎全体の患者数は増加傾向にあり、その中でもドケルバン病は女性に多く、特に妊娠や出産期の20代から30代や更年期の50代から60代で発症のピークがあります。

女性は男性の5倍以上発症しやすいとされ、ホルモンバランスの変化や、家事や育児、デスクワークなど手首や親指を酷使する生活習慣が関係しています。最近ではスマートフォンやパソコンの普及により、幅広い年代で発症が増えている現代病の一つです。

ドケルバン病を放置してしまうと、手首や親指の痛みや腫れが徐々に強くなり、物を持ったり掴んだりする動作がどんどん困難になります。最初は違和感や軽い痛みだけでも、進行すると箸やペットボトルの蓋が開けられなくなったり、タオルを絞ることさえできなくなることも。

さらに悪化すると、指を動かすたびに引っかかる、ばね指など他の腱鞘炎を併発したり、安静時にも痛みが続くようになり、夜間痛みで目が覚めることもあります。重症化した場合は手術が必要になることもあり、回復までに長い時間がかかる場合もあります。早期の適切な対応が、慢性化や重症化を防ぐためにとても大切です。

ドケルバン病の原因

ドケルバン病の診断においては、一般的に動きのテストや超音波検査で痛みや腱の状態を確認します。検査で軽い炎症だった場合、多くは経過観察や湿布薬を処方され、特に積極的な治療が行われないことも多いです。

また、妊娠や更年期によるドケルバン病の場合は、ホルモンバランスや年のせいなどと言われ、原因が特定できないまま経過を見守ることになり、患者さんの中にはその不確かさや原因不明の状態に対して不安を感じる方もいらっしゃいます。

ですが、これまでのカウンセリングや検査結果から断言できるのは、ドケルバン病の原因はひとつに断定できるものではないということです。

ドケルバン病は複合的な原因が複雑に絡み合って起こる症状です。

日常生活での使い過ぎやホルモンバランスなど、一人ひとりの原因が異なるからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院やほかの治療院で改善しなかったとしても諦める必要はありません。

一人で抱え込まずドケルバン病の改善事例が豊富な当院にお気軽にご相談ください。

病院とはここが違います

ドケルバン病への対応として病院や一般の整体院では次のようなものが一般的です。

薬物療法

薬物療法は即効性があり一時的に痛みを和らげることができますが、根本的な原因の改善にはつながりません。長期間の服用は胃腸障害や肝機能への影響、依存のリスクもあるため、症状の背景にある問題を見逃してしまうことがあります。

手術

手術は、狭くなった腱鞘を切開または切除することで、腱の動きを妨げている部分を解放し、痛みや腫れを改善します。ですが、手術によって神経や血管に損傷が起こるリスクもあり、その結果、しびれや感覚の異常が生じることがあります。加えて、手術後に完全に症状が改善しないケースや、再発する可能性も考えられます。

ドケルバン病を改善するために

どれだけ多くの治療法を試しても、それが原因を取り違えたまま進められる治療だとすれば改善など見込めません。

当院は、5種類の充実した検査で、一人ひとり異なるドケルバン病の原因を見つけ出します。そして明確な根拠を元にして施術を進めていきます。

当院のアプローチ

当院の鍼灸治療は、ドケルバン病の改善に特に効果的です。東洋医学では、ドケルバン病は単なる腱の問題として捉えるのではなく、痺証（ひしょう）という概念を通じて施術を行います。

痺証とは、身体の気血の流れが滞ることによって生じるしびれや痛み、だるさなどの症状を指します。手の痛みが現れる場合、東洋医学ではまずその原因を気血の巡りの滞りや経絡の不調に求め、特に手に通じる経絡のバランスを整えることが重要と考えます。

また、妊娠や更年期によるホルモンバランスも、陰陽の不調や気血の不足、滞りと考えるので、ただのホルモンバランスの乱れや年のせいと、安易に考えることはありません。

当院では、手の痛みだけでなく、それに伴うしびれやむくみ、関節痛などの症状にも総合的にアプローチします。鍼灸治療は副作用が少なく、安心して受けていただけるため、多くの患者様にご好評いただいています。全身のバランスを整えることで、根本から体質改善を目指し、手の痛みやそれに伴う不調の緩和を図ります。患者様一人ひとりの体質や症状に合わせて施術内容を調整し、健康な状態へと導きます。

当院の特徴

鍼灸師である院長又は副院長が、初回から最後まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

ドケルバン病の改善には現在の身体の状態を把握することが最も重要です。

だからこそ、身体の変化や症状の波を見逃すことがないように当院は検査から施術まで担当者が一貫して行います。

変化を見逃さない一貫性が治療効果を高め、それが当院の豊富な改善実績に繋がっています。ドケルバン病は東洋医学の専門家である鍼灸師にお任せください。

ドケルバン病に関するQ&A

腱鞘炎との違いはなんですか？

ドケルバン病は腱鞘炎の一種ですが、特に親指側の腱と腱鞘に炎症が起きるのが特徴です。他の腱鞘炎とは発症部位や原因が異なります。

手にこぶができるのはなぜですか？

炎症が強くなると腱鞘が腫れ、手首の親指側にこぶのような腫れができることがあります。痛みや違和感が強い場合は早めに専門家に相談しましょう。

安静にしていても痛いのはなぜですか？

炎症が強い場合や症状が進行している場合、動かさなくても痛みが出ることがあります。早めの治療が大切です。

字が書けなくなるのは重症ですか？

ペンを持つ動作ができないほど痛みが強い場合は、症状が進行している可能性があります。無理をせず、医療機関で相談してください。

ドケルバン病の人がやってはいけないことは？

長時間の手の使用や重いものを持つこと、痛みを我慢して動かし続けることは避けてください。特にスマートフォンの長時間操作や親指の酷使は症状を悪化させます。

再発しやすい症状ですか？

原因となる生活習慣が改善されない限り、再発しやすい傾向があります。手首や親指への負担を減らし、生活習慣の見直しやリハビリを継続することが大切です。

原因がわからずドケルバン病に苦しめられていた皆さまも、当院の鍼灸施術を受けて、このような変化がありました。

全身のバランスを整え、いま起きている症状だけでなく原因から改善する鍼灸施術は、ドケルバン病とは非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

その人その人で原因が異なるため、ドケルバン病を自力で改善することは困難です。

時間が経てば経つほど、どんどん原因も複雑になっていきます。ドケルバン病は早めの対処が改善のための重要なポイントです。

一人で悩まず、お気軽にご連絡ください。