便秘

便秘の症例報告

便秘とは

排便の回数や量が減り、便が硬くなったり、スムーズに排出できなくなる状態を指します。一般的には「3日以上排便がない」「毎日排便があっても残便感がある」といったケースが便秘とされます。

便を出したいのに中々出せない、外出前にスッキリとしたいのにタイミングがつかめずストレスを感じてしまうという方も多くいらっしゃいます。

日本人の約6割は便秘がち？

日本における便秘の有訴者率は、厚生労働省の2022年国民生活基礎調査によると全体で3.6%、65歳以上では7.1%とされています。ですが、健康食品を販売する会社の調査によると、日本人の約6割は便秘がちであると回答し、さらに約半数の人が便秘薬や下剤の使用経験あると答えています。

特に高齢者や女性に多い傾向があり、加齢とともに増加することが分かっています。便秘は日常生活の質を大きく左右するため、放置せず適切なケアが重要です。

便秘は体質だからとそのままにしておくと、腹部の膨満感や不快感が続くだけでなく、腸内にガスや老廃物が溜まりやすくなります。その結果、肌荒れやむくみ、食欲不振、だるさ、肩こりなど全身の不調が現れることもあります。腸内環境の悪化によって有害物質が血液を通じて全身に巡るため、肌のターンオーバーが乱れ、肌トラブルが起こりやすくなります。

さらに、長期間便秘が続くと、痔や裂肛のリスクが高まり、強くいきむことで肛門に負担がかかる場合もあります。最悪の場合、腸閉塞や腸穿孔といった重篤な合併症を引き起こすこともあり、命に関わるケースも否定できません。血便や激しい腹痛、発熱を伴う場合は、他の重大な疾患が隠れている可能性もあるため、早めの受診が必要です。

便秘の原因

病院の検査で、腸の構造的な異常や明らかな疾患が原因ではない場合、便秘は一般的に機能性便秘（機能性便秘症）と診断されます。治療に関しては、まず生活習慣の改善を指導されることが多く、食物繊維を多く含む食事や十分な水分摂取を推奨されます。

ですが、これまでのカウンセリングや検査結果から断言できるのは、便秘の原因はひとつに断定できるものではないということです。

便秘は複合的な原因が複雑に絡み合って起こる症状です。

便秘はこれらの要因が複雑に絡み合って発症することが多く、生活習慣や体質、精神的な影響が重なって起こるケースがほとんどです。

病院やほかの治療院で改善しなかったとしても諦める必要はありません。

一人で抱え込まず便秘の改善事例が豊富な当院にお気軽にご相談ください。

病院とはここが違います

便秘への対応として病院や一般の整体院では次のようなものが一般的です。

薬物療法

一般的には、便を柔らかくして排便を促す薬や、腸の動きを促進する薬、または便の量を増やす薬などが処方されます。

これらの薬のデメリットとしては、長期的に使用すると腸の自然な動きが鈍くなることや、依存症のリスクがあることが挙げられます。また、刺激性下剤を過剰に使用すると腹痛や下痢、電解質異常を引き起こし筋肉のけいれんや脱力、心臓のリズム異常、血圧の変動などの症状が現れることがあります。

生活習慣の見直し

本人が良かれと思って取り入れている食習慣や生活習慣が、実は腸にとって逆効果となっているケースも少なくありません。例えば、健康に良いと信じて摂取している特定の食品やサプリメントが、実は腸内環境を乱す原因となっていることがあります。また、糖質制限のために炭水化物を極端に減らすことは、一見健康的な選択に思えますが、実は腸内の善玉菌のエネルギー源を奪い、腸の動きや排便を妨げることにつながる場合もあります。

こうした一見良さそうな生活習慣や食事法が、実は腸の働きを低下させてしまい、結果的に便秘が改善しないまま長引いてしまうこともあります。そのため、自己流の改善策だけに頼るのではなく、専門的なアドバイスを受けながら、腸にとって本当に良い生活習慣を見極めることが重要です。

便秘を改善するために

どれだけ多くの治療法を試しても、それが原因を取り違えたまま進められる治療だとすれば改善など見込めません。

当院は、5種類の充実した検査で、一人ひとり異なる便秘の原因を見つけ出します。そして明確な根拠を元にして施術を進めていきます。

当院のアプローチ

東洋医学では、便秘は単なる腸の問題として捉えるのではなく、全身の気・血・水の巡りや五臓六腑のバランスの乱れが影響していると考えます。特に、脾や胃、大腸の働きの低下、体内の冷えやストレスによる気の滞りなどが便秘の原因になるとされます。

例えば、熱秘の場合は、胃腸に熱がこもることで便が乾燥し硬くなり、排便が困難になると捉えられます。この状態は、体内の熱が上昇し、肛門や腸の粘膜に灼熱感や口の渇きといった症状を伴います。一方、気の異常では、精神的なストレスや運動不足により気の流れが滞ることで、胃腸の働きが乱れ、便秘が生じると考えられています。この場合は、気の巡りが悪くなることで、便の硬さや排便のリズムが不安定になり、腹部の張りやイライラといった精神的な症状も伴います。

当院では、便秘だけでなく、便秘に伴う肩こりや疲労感、胃痛などの症状にも総合的にアプローチします。鍼灸治療は副作用が少なく、安心して受けていただけるため、多くの患者様にご好評いただいています。全身のバランスを整えることで、根本から体質改善を目指し、便秘やそれに伴う不調の緩和を図ります。患者様一人ひとりの体質や症状に合わせて施術内容を調整し、健康な状態へと導きます。

便秘を改善するための重要なポイント

多くの医療機関では便秘の改善において、まず血液検査や内臓疾患の有無を確認することになります。内臓疾患がない場合、多くの医療機関では対処療法として漢方薬の処方や食生活の改善を提案されることが一般的です。しかしながら、これらの方法だけでは根本的な改善にはつながりにくいのが現状です。

当院の治療は単に症状を抑えるだけでなく、全身のバランスを整え、自然治癒力を引き出すことを目的としています。

東洋医学では「森（身体全体）を見て木（便秘）を治す」という言葉があるように、身体はすべてつながっているという考え方が根底にあります。そのため、症状が現れるタイミングや、他にどのような不調があるかも診断の大切な基準となります。

当院の鍼灸治療では、便秘の原因は腸の蠕動運動の異常だけにとどまらず、全身のバランスを整えて多角的な視点からアプローチします。腸の動きの改善を図るだけでなく、筋肉の血行促進や自律神経の働きもを改善していきます。

総合的な施術を行うことで、便秘の根本原因に働きかけ、持続的な改善を目指します。便秘は単なる食物繊維不足だけでなく、体の熱や気、内臓の状態とも密接に関係しているため、個々の状態に合わせた総合的なアプローチが必要です。当院では、患者さま一人ひとりの状態に合わせて最適な治療計画を提案し、健康的な体温維持をサポートいたします。

当院の特徴

鍼灸師である院長又は副院長が、初回から最後まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

便秘の改善には現在の身体の状態を把握することが最も重要です。

だからこそ、身体の変化や症状の波を見逃すことがないように当院は検査から施術まで担当スタッフが一貫して行います。

変化を見逃さない一貫性が治療効果を高め、それが当院の豊富な改善実績に繋がっています。便秘は東洋医学の専門家である鍼灸師にお任せください。

便秘に関するQ&A

便秘が続くと大腸がんになりますか？

便秘自体が直接大腸がんを引き起こすわけではありませんが、長期間便秘が続く場合は大腸がんなど他の疾患が隠れている可能性もあるため、注意が必要です。

胃痛と便秘は関係がありますか？

便秘による腸の膨満感やガスの溜まりで胃に負担がかかり、胃痛を感じることがあります。消化器全体の働きが低下している場合も多いです。

乳酸菌や食物繊維を摂れば治りますか？

乳酸菌や食物繊維は腸内環境を整えるのに役立ちますが、すべての便秘がこれだけで治るわけではありません。体質や原因に合わせた総合的なケアが大切です。

便秘の後に下痢になるのはなぜですか？

腸の動きが不安定になっている場合、便が長く腸内に留まった後に急に排出されることで下痢になることがあります。過敏性腸症候群の一症状であることも。

年を取ると便秘になりやすいですか？

加齢により腸の動きや筋力が低下しやすくなるため、便秘のリスクは高まります。生活習慣や運動量の低下も影響します。

便秘と肌荒れには関係がありますか？

便秘が続くと腸内環境が悪化し、有害物質が体内に溜まりやすくなります。その結果、肌荒れや吹き出物が出やすくなることがあります。

原因がわからず便秘に苦しめられていた皆さまも、当院の鍼灸施術を受けて、このような変化がありました。

全身のバランスを整え、いま起きている症状だけでなく原因から改善する鍼灸施術は、便秘は非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

その人その人で原因が異なるため、便秘を自力で改善することは困難です。

時間が経てば経つほど、どんどん原因も複雑になっていきます。便秘は早めの対処が改善のための重要なポイントです。

一人で悩まず、お気軽にご連絡ください。