自律神経失調症

自律神経失調症の症例報告

自律神経失調症とは

自律神経失調症とは、呼吸や消化を司る自律神経のバランスが崩れ、心身にさまざまな不調が現れる状態を指します。アクセル役の交感神経とブレーキ役の副交感神経の切り替えがうまくいかなくなることで、検査では異常が見つかりにくいのが特徴です。

自律神経失調症は、内臓や器官の病気ではなく、体の調整機能がうまく働かなくなる状態です。そのため、生活のリズムが乱れたり、ストレスが多い環境にいると体の調整機能が崩れやすくなります。

つまり自律神経失調症とは、さまざまな症状が現れ、体と心のバランスが崩れることで起こる症状の総称を指します。

働く世代の30％が自律神経失調症？

厚生労働省の調査によると、精神疾患を有する総患者数は約419万人（2022年時点）。このうち自律神経失調症に該当する外来患者は約389万人と推定されています。また民間の健康意識調査では、20代から50代の働く世代の約30%が「自律神経の乱れを感じている」と回答しており非常に多くの人がこの疾患に苦しんでいることがわかります。

特に女性は、ホルモンバランスの変化により発症リスクが男性の2倍とも指摘され、月経周期や更年期との関連性が注目されています。このことから自律神経失調症は、現代社会において国民病と呼ばれるほど広く深刻な健康問題となっています。

国立感染症研究所調べによりますと、少し疲れやすい、食欲がなくなってきた、夜なかなか寝付けないなどの初期症状を軽視すると、免疫力低下による感染症リスクが23%上昇するという研究結果も出ています。

さらに悪化すると、動悸やめまいがパニック発作に発展し、外出困難になるケースも。長期間の不眠や抑うつ状態はうつ病リスクを3倍高めるというデータもあり、胃潰瘍や過敏性腸症候群などの身体疾患を併発する可能性もあります。最悪の場合、仕事や学業の継続が困難になり、退職による所得低下や不登校などQOLを著しく低下させてしまうことに繋がります。

自律神経失調症の原因

病院では血液検査等で数値上異常があるかどうかで判断されるため、原因不明のまま倦怠感、頭痛、集中力が続かないなどの症状が収まらないという人が増えています。

また、これまでのカウンセリングや検査結果から断言できるのは、自律神経失調症の原因はひとつに断定できるものではないということです。

自律神経失調症は複合的な原因が複雑に絡み合って起こる症状です。

男女差や環境要因など、一人ひとりの原因が異なるからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院やほかの治療院で改善しなかったとしても諦める必要はありません。

一人で抱え込まず、自律神経失調症の改善事例が豊富な当院にお気軽にご相談ください。

病院とはここが違います

自律神経失調症への対応として病院や一般の整体院では次のようなものが一般的です。

薬物療法

長期使用では依存リスクが顕著となり、抗不安薬や睡眠薬では3ヶ月以上の継続使用で離脱症状が報告されています。

効果減衰現象（タキフィラキシー）が起こる場合もあり、用量調整や薬剤変更が必要となる点が懸念されています。また、一部の抗うつ薬では性機能障害や体重増加といった生活の質（QOL）を低下させる副作用も指摘されています。

カウンセリング

制約要因としては、医療機関付属のカウンセリングでは医師の治療方針に沿った内容に限定される傾向が指摘されています。

これについては効果測定の指標が曖昧なため、治療期間の見通しを明確に提示しにくい点も臨床的な課題となっています。患者側がいつまで通えばいいのかと心理的、金銭的な負担になるケースもあります。

自律神経失調症を改善するために

どれだけ多くの治療法を試しても、それが原因を取り違えたまま進められる治療だとすれば改善など見込めません。

当院は、5種類の充実した検査で、一人ひとり異なる自律神経失調症の原因を見つけ出します。そして明確な根拠を元にして施術を進めていきます。

当院のアプローチ

当院では、東洋医学の考え方に基づき、自律神経失調症の治療を行っています。自律神経失調症は、原因がはっきりしないめまいや胃腸の不調、倦怠感、頭痛、肩こりなど、多岐にわたる症状が現れるのが特徴です。

東洋医学では、これらの症状を「気」や「血」の巡りが滞り、身体全体の機能が低下しているサインと捉えます。そのため、症状が現れている部分だけでなく、全身のバランスを見ながら治療を進めることが大切です。

さらに、当院では患者様一人ひとりの症状や体質に合わせて施術内容を調整し、肩こりや頭痛、消化器の不調など、自律神経失調症に伴う複数の症状を同時にケアします。副作用がほとんどなく、安心して受けられるのも鍼灸治療の大きな魅力です。身体全体の調和を重視する東洋医学の視点から、根本的な体調改善を目指します。

自律神経失調症を改善するための重要なポイント

残念ながら、多くの医療機関では、画一的な検査や投薬・治療にとどまることが多いです。そのため、一時的に症状が軽減されても、他の不調やだるさが再び現れることがあります。検査で異常が見つからず、疲れやストレスのせいだと診断されても、根本的な改善にはつながらないケースも少なくありません。

当院の治療は単に症状を抑えるだけでなく、全身のバランスを整え、自然治癒力を引き出すことを目的としています。

東洋医学では「森（身体全体）を見て木（自律神経失調症）を治す」という言葉があるように、身体はすべてつながっているという考え方が根底にあります。そのため、症状が現れるタイミングや、他にどのような不調があるかも診断の大切な基準となります。

鍼灸治療は、交感神経と副交感神経の切り替えをスムーズにし、心身の緊張を和らげることが科学的にも証明されています。例えば、ツボを刺激することで副交感神経が活性化し、心拍数や血圧が安定するほか、不眠や消化不良、精神的なストレスの緩和にも効果が期待できます。また、鍼灸治療は薬に頼らず、身体本来の力で回復を促すため、副作用が少なく、長期的な体質改善にも適しています。

さらに、当院では自宅でできる体操や、自律神経改善に必要な栄養素を食生活の面からアドバイスも行っていきます。総合的なアプローチで体調を整え、免疫力や自然治癒力を高めることが、自律神経失調症の根本的な改善につながっていきます。

当院の特徴

鍼灸師である院長又は副院長が、初回から最後まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

自律神経失調症の改善には現在の身体の状態を把握することが最も重要です。

だからこそ、身体の変化や症状の波を見逃すことがないように当院は検査から施術まで院長が一貫して行います。

変化を見逃さない一貫性が治療効果を高め、それが当院の豊富な改善実績に繋がっています。自律神経失調症は東洋医学の専門家である鍼灸師にお任せください。

自律神経失調症に関するQ&A

自律神経失調症は自然治癒は可能ですか？

自律神経失調症は、持続的なストレスや気付かないうちに蓄積された身体的な負担が原因となることが多く、自己治癒が難しい状態です。症状は良くなったり悪くなったりを繰り返すことが一般的で、完全に自然に治るケースは少ないとされています。専門的なサポートを受けることが重要です。

うつ病との違いは何ですか？

自律神経失調症は、体の自律神経のバランスが乱れ、疲れや不眠、頭痛などの症状が出る状態です。一方、うつ病は気分の落ち込みややる気の喪失、無力感が続く精神的な病気です。

鍼灸は効果がありますか？

東洋医学では病気を見るのではなく、病気を引き起こしている原因からアプローチをするため効果を実感できます。臨床研究で頭痛や不眠の改善率が62%というデータもあります。

自律神経失調症になったらやってはいけないことはなんですか？

過度な飲酒やエナジードリンクなどのカフェインが大量に入った飲み物の摂取、夜更かし、スマホの長時間の閲覧は避けましょう。アルコールやカフェインは体内で分解するのに時間を要すため内臓に負担が掛かります。またスマホの長時間の閲覧は脳が休まる暇がなく脳疲労を起こします。

検査で異常なしと言われるのはなぜですか？

画像検査や血液検査では、器質的な異常や数値上の異常がなければ正常と判断されてしまいます。そのため倦怠感、頭重感、気分障害などを引き起こしている本当の原因を見つける必要があります。

子供でも発症しますか？

自律神経はストレスや不規則な生活、睡眠不足、過度の緊張などが原因で、バランスが崩れることがあります。子供は大人に比べて体や心の成長過程にあり、環境の変化やストレスに対して敏感なため、自律神経の乱れが起きやすく、特に受験ストレスなどで中学生からは増加傾向にあります。

原因がわからず自律神経失調症に苦しめられていた皆さまも、当院の鍼灸施術を受けて、このような変化がありました。

全身のバランスを整え、いま起きている症状だけでなく原因から改善する鍼灸施術は、自律神経失調症は非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

その人その人で原因が異なるため、自律神経失調症を自力で改善することは困難です。

時間が経てば経つほど、どんどん原因も複雑になっていきます。自律神経失調症は早めの対処が改善のための重要なポイントです。

一人で悩まず、お気軽にご連絡ください。