不安神経症

不安神経症の症例報告

不安神経症とは

不安神経症は、日常生活に支障をきたすほど強い不安や緊張が続く心の症状です。理由がはっきりしないのに不安や恐怖を感じたり、体のだるさや動悸、集中力の低下などが現れます。

不安神経症になると、外出や人と会うことを避けるようになったり、特定の状況や場所に対して恐怖を感じて避ける傾向も見られます。

うつ病よりも患者数が多い可能性も？

日本では、厚生労働省の調査によると2020年時点で医療機関を受診した不安症の患者数は約3万人とされ、2014年の1.4倍に増加しています。ただし、実際には受診していない人も多く、潜在的な患者はさらに多いと考えられています。うつ病よりも患者数が多い可能性も指摘されています。

不安神経症をそのままにしておくと、不安や緊張がさらに強まり、日常生活への影響が深刻化することも。例えば、仕事や学校に行けなくなったり、人と会うのが怖くなったりして、社会的な孤立が進むことがあります。また、睡眠障害や食欲不振、頭痛、腹痛などの身体的な不調も現れやすくなります。

進行すると、うつ病やパニック障害など他の精神的な病気を併発するリスクも高まります。最悪の場合、自分を責めて自己肯定感が著しく低下し、日常生活を送ること自体が困難になることもあります。子供の場合は、学業や友人関係に大きな影響を及ぼし、将来への不安が親子ともに強まります。

不安神経症の原因

不安神経症は、血液検査や心電図などを通じて、甲状腺の異常や心疾患などの身体的な原因がないことを確認した上で診断されることが一般的です。これらの検査により、身体的な問題が除外された後、精神的な側面からの評価が行われ、最終的な診断が下されます。

その後は、薬の処方やストレスへの対処法の見直しなどが提案されることが多いです。ただし、治療の効果が現れるまでの期間は個人差が大きく、そのため、治療を始めた後も「本当に良くなるのか」「いつ頃改善が見られるのか」といった不安を抱く方もいらっしゃいます。

ですが、これまでのカウンセリングや検査結果から断言できるのは、不安神経症の原因はひとつに断定できるものではないということです。

不安神経症は複合的な原因が複雑に絡み合って起こる症状です。

不安神経症は、これら複数の要因が重なり合うことで発症すると考えられています。生活環境や日々のストレス、体調不良などが複雑に絡み合い、症状が現れるのが特徴です。

病院やほかの治療院で改善しなかったとしても諦める必要はありません。

一人で抱え込まず不安神経症の改善事例が豊富な当院にお気軽にご相談ください。

病院とはここが違います

不安神経症への対応として病院や一般の整体院では次のようなものが一般的です。

薬物療法

薬物療法は、即効性が期待できる反面、眠気や記憶障害、依存性などの副作用が出ることがあります。長期間の服用が必要になる場合もあり、薬をやめる際に症状が再燃することもあるため、医師の指示に従った慎重な管理が求められます。

心理療法

根本的な改善を目指せる方法ですが、効果を実感するまでに数カ月以上かかることが一般的です。治療の過程で課題が多く出されることがあり、負担に感じて途中で治療をやめてしまうケースもあります。また、治療者との相性も影響するため、必ずしも誰にでも合うとは限りません。

不安神経症を改善するために

どれだけ多くの治療法を試しても、それが原因を取り違えたまま進められる治療だとすれば改善など見込めません。

当院は、5種類の充実した検査で、一人ひとり異なる不安神経症の原因を見つけ出します。そして明確な根拠を元にして施術を進めていきます。

当院のアプローチ

東洋医学では、不安神経症は肝や心、そして消化器系の働きが関係しています。肝は、精神的なストレスに対して非常に敏感な臓器であり、丈夫な肝は心の安定や思考の落ち着きに寄与します。逆に、肝の働きが弱まると、ストレスに対処しづらくなり、不安や緊張が増してしまいます。

また、心は精神や感情の調整を担っており、その働きが低下すると、心の不調や不安感が現れやすくなります。これらの臓器のバランスが崩れると、気血の巡りが滞ったり、必要なエネルギーや血液が不足したりします。特に、気の巡りが滞ると、精神的な不安やイライラ、落ち着きのなさが生じやすくなります。

当院では、精神的な症状だけでなく、滞っている気の流れを整え、体内の不足している気血を補うことや、身体の自律神経のバランス調整など総合的にアプローチします。鍼灸治療は副作用が少なく、安心して受けていただけるため、多くの患者様にご好評いただいています。全身のバランスを整えることで、根本から体質改善を目指し、さまざまな不調の緩和を図ります。患者様一人ひとりの体質や症状に合わせて施術内容を調整し、健康な状態へと導きます。

不安神経症を改善するための重要なポイント

多くの医療機関では不安神経症の改善において、まず血液検査や内臓疾患の有無を確認することになります。内臓疾患がない場合、多くの医療機関では対処療法として抗不安薬の処方や生活習慣の改善を提案されることが一般的です。しかしながら、これらの方法だけでは根本的な改善にはつながりにくいのが現状です。

当院の治療は単に症状を抑えるだけでなく、全身のバランスを整え、自然治癒力を引き出すことを目的としています。

東洋医学では「森（身体全体）を見て木（不安神経症）を治す」という言葉があるように、身体はすべてつながっているという考え方が根底にあります。そのため、症状が現れるタイミングや、他にどのような不調があるかも診断の大切な基準となります。

当院の鍼灸治療では、不安神経症の原因はストレスや性格の問題だけにとどまらず、気の流れや胃腸の不調など、多角的な視点からアプローチします。血行促進や自律神経の調整を図るだけでなく、胃腸の働きや気の流れを整えることで体の内側から改善します。

総合的な施術を行うことで、不安神経症の根本原因に働きかけ、持続的な改善を目指します。不安神経症は性格的問題だけでなく、生活習慣や内臓の状態とも密接に関係しているため、個々の状態に合わせた総合的なアプローチが必要です。当院では、患者さま一人ひとりの状態に合わせて最適な治療計画を提案し、健康維持をサポートいたします。

当院の特徴

鍼灸師である院長又は副院長が、初回から最後まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

不安神経症の改善には現在の身体の状態を把握することが最も重要です。

だからこそ、身体の変化や症状の波を見逃すことがないように当院は検査から施術まで担当者が一貫して行います。

変化を見逃さない一貫性が治療効果を高め、それが当院の豊富な改善実績に繋がっています。不安神経症は東洋医学の専門家である鍼灸師にお任せください。

不安神経症に関するQ&A

不安神経症とうつ病の違いは何ですか？

不安神経症は強い不安や緊張が主な症状ですが、うつ病は気分の落ち込みや意欲の低下が中心です。ただし、両者は併発することも多く、症状が重なる場合もあります。

胃腸の不調や頭痛など体の症状も出ますか？

不安神経症では自律神経が乱れるため、胃痛や腹痛、頭痛、動悸、発汗など様々な身体症状が現れることがあります。

不安神経症の人がやってはいけないことは何ですか？

無理に我慢したり、症状を軽視して放置することは避けてください。また、カフェインやアルコールの過剰摂取も症状を悪化させる可能性があるため注意が必要です。

カフェインの摂りすぎが原因になることはありますか？

カフェインは交感神経を刺激し、不安感を強めることがあります。コーヒーやエナジードリンクの摂取は控えましょう。

家族はどのようにサポートしたらいいですか？

本人の気持ちに寄り添い、無理に励ましたり否定したりせず、安心できる環境を整えることが大切です。必要に応じて専門家に相談することも検討しましょう。

小学生や高齢者でも発症しますか？

年齢に関係なく発症します。子供の場合は学校に行きたがらない、腹痛を訴えるなどのサインが見られます。高齢者も大きな手術後の環境の変化などで発症することがあります。

原因がわからず不安神経症に苦しめられていた皆さまも、当院の鍼灸施術を受けて、このような変化がありました。

全身のバランスを整え、いま起きている症状だけでなく原因から改善する鍼灸施術は、不安神経症とは非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

その人その人で原因が異なるため、不安神経症を自力で改善することは困難です。

時間が経てば経つほど、どんどん原因も複雑になっていきます。不安神経症は早めの対処が改善のための重要なポイントです。

一人で悩まず、お気軽にご連絡ください。