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【全身の不調】こわばり・痺れ・自律神経の乱れが続く方へー自然治癒力を下げる「腎臓の疲れ」とリン過多とは

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こんにちは、鍼灸ルーム青い鳥・札幌元町院です

先日、腎臓について学ぶセミナーに参加してきました。改めて腎臓は体全体の健康に深く関わっていることを実感したので、今回ブログでお伝えすることにしました。腎臓の働きは、単に老廃物を排出するだけでなく、体のエネルギーを支え、血や骨、さらには気力にも影響を及ぼします。日々の臨床でも、冷えやむくみ、慢性的な疲れ、集中力の低下など、腎の働きの低下と結びつく症状に悩む方が多くみられます。

今回学んだ内容をもとに、腎と体の不調の関係についてまとめました。このブログが、不調に悩む人の目に留まり、自分の体と向き合うきっかけになれば幸いです。

目次

腎臓とは?

腎臓は腰のあたりに左右一対ある臓器で、体内の老廃物や余分な水分を尿として排出するほか、体の恒常性を保つために幅広い働きをしています。

主な機能

体液の量や成分を調整し、血圧を安定させるホルモン「レニン」を分泌することが挙げられます。また、腎臓内ではビタミンDが活性化され、カルシウムの吸収を助け骨の健康を支えます。さらに、赤血球を増やす働きを持つ「エリスロポエチン」というホルモンを作り、貧血の予防にも関わります。

腎臓の中には「ネフロン」という小さなろ過装置があり、血液から不要な成分を取り除くと同時に、体に必要な水分や栄養素を再吸収して再利用します。このように、腎臓はただ尿を作る臓器ではなく、血液・骨・循環など体の根幹を支える非常に重要な臓器です。腎臓がうまく働かないと、体のバランスが一気に崩れ、さまざまな生活習慣病につながる可能性があります。

東洋医学から見た腎

東洋医学でいう「腎」は、単に臓器としての腎臓だけではなく、生命エネルギーの根である「精」を蓄える場所とされています。腎には成長・発育・生殖・老化のすべてに関わる働きがあり、男性は七の倍数、女性は八の倍数の年齢で節目を迎えるとされます。腎の力が充実している間は発育が順調で、髪に艶があり、骨も丈夫です。しかし腎が衰えると、白髪が増えたり骨がもろくなったり、聴力の低下や記憶力の減退など、いわゆる老化現象が進みやすくなります。

また腎は「水」を司る臓であり、体内の水分代謝やホルモンバランス、さらには心身の活力にも深く関係しています。冷えや慢性疲労、気力の低下を感じるときは、腎のエネルギー(腎精)が不足しているサインかもしれません。腎を養うには過労や夜更かしを控え、温かい食事や深い呼吸、無理のない運動で「精を蓄える」生活を意識することが大切です。

血液検査で見る腎臓の数値

血液検査で腎臓の働きを見る代表的な指標が「クレアチニン(Cr)」と「eGFR(推算糸球体濾過量)」です。クレアチニンは筋肉から生じる老廃物で、腎臓が正常に働いていれば尿として排出されます。クレアチニン値が高いと、腎臓のろ過能力が低下している可能性を示します。eGFRは、年齢・性別・クレアチニン値から算出される「腎臓のろ過能力」を表す数値です。

一般的に、60 mL/分/1.73㎡を下回ると腎機能低下(慢性腎臓病・CKD)の目安となります。クレアチニンが高くeGFRが低いほど、腎臓の負担や機能低下が進んでいるサインと考えられます。

ネフロンの働きと腎臓の健康

腎臓の中には、血液をろ過する単位「ネフロン」が片方に約100万個存在します。実際にはその半分しか稼働しておらず、残りは予備として「眠っている状態」です。欧米の研究では、出生体重が1kg軽いとネフロンが約26万個少なくなると報告されています。ネフロン数が少ないと腎臓への負担が増し、慢性的な機能低下につながります。

ネフロンの働きが落ちる原因の一つが「リン」の過剰摂取です。リンは骨や細胞に必要なミネラルですが、摂りすぎると腎臓での排泄が追いつかず、血管や組織に沈着して腎臓を傷つけます。したがって腎臓を守るには、ネフロンを健全に保ち、リンの摂取量を意識的に管理することが大切です

リンとは何か?

リンは、骨や歯を作る材料であり、エネルギー代謝や細胞膜の構成にも欠かせないミネラルです。 体内のリンの多くは骨に蓄えられ、一部が血液中に存在してさまざまな代謝に関わっています。 本来、余分なリンは腎臓から尿として排泄されますが、摂取量が多すぎると排泄が追いつかず、血液中のリン濃度が高くなりやすくなります。 この状態が続くと、血管や臓器の組織にリンとカルシウムが沈着し、動脈硬化や臓器障害を進めてしまうことが知られています。 つまりリンは「不足しすぎても困るが、現代ではむしろ過剰になりやすいミネラル」と言えます。

リンの種類

リンには有機リン(肉・魚・卵など天然食品由来)と無機リン(加工食品や添加物由来)の2種類があり、無機リンは体への吸収率が非常に高いので特に注意が必要です。

有機リン

肉、魚、卵、豆類(豆腐や納豆など)、穀物、乳製品など

※有機リンの体への吸収率は20から60%前後

無機リン

加工食品(ベーコンやハムなど)、プロセスチーズ、惣菜、練り物、スナック菓子、インスタント食品、清涼飲料水、缶コーヒーなど
※無機リンの体への吸収率は90%以上

リンと腎臓の研究

腎臓研究の分野で世界的に知られている自治医科大学・黒尾誠教授らの研究では、リンを摂りすぎると腎臓が十分に排泄できず血中リン濃度が高まり、余分なリンがカルシウムと結合して血管壁に沈着し、動脈硬化を促進することが示されています。 慢性的に血中リンが高い状態は、目立った感染がなくても「静かな慢性炎症」を体内に起こし、それが腎機能の悪化を加速させると考えられています。

腎臓が弱ると、高血圧や骨粗鬆症、心臓病など多くの生活習慣病のリスクが高まることも報告されており、「リンの摂りすぎは老化を早めるスイッチ」になりかねません。

人工透析まで進行した場合

腎機能が大きく低下し、老廃物や余分な水分を自力で排泄できなくなると、人工透析が必要になります。 透析は、週に数回、1回およそ4、5時間かけて機械で血液をろ過し、老廃物や水分、電解質バランスを整える治療です。 命を支える大切な治療ですが、通院時間・体力的負担・食事や水分の制限が大きく、生活の自由度はどうしても下がります。 そのため「透析にならないよう、できるだけ早い段階から腎臓を守る」ことが、健康寿命を延ばすうえでとても重要になります。

リンと上手に付き合う生活

腎臓の老化を防ぐカギは、リンの過剰摂取を避けることです。 インスタント食品、コンビニ・スーパーの惣菜、ハムやソーセージなどの加工肉、プロテインや一部サプリメントには、体に吸収されやすい「無機リン」が多く含まれている場合があります。 無機リンは吸収率が高いため、量が増えるほど腎臓の負担が大きくなりやすくなります。 日常生活では次のポイントを意識すると、リンを摂りすぎにくくなります。

  • 食品表示を確認し、できるだけ添加物の少ない商品を選ぶ。
  • インスタント食品や加工食品を「毎日」ではなく「たまに」に減らす。
  • ハムやソーセージ、ウインナーなどは焼くよりも茹でこぼしや水煮などで一度ゆで汁を捨てる調理法を取り入れ、リンを減らす。

こうした積み重ねで腎臓の負担を軽くし、将来の腎機能低下や動脈硬化のリスクを抑えることが期待できます。

食品表示法と添加物チェック

2015年に施行され、2020年4月に完全施行された食品表示法では、「原材料」と「添加物」を区別して表示することが義務づけられました。 多くの商品で原材料名の欄に「/(スラッシュ)」があり、このスラッシュ以降に記載されているものが食品添加物だと分かりやすくなっています。

リン酸塩などの無機リンは、この添加物の部分に書かれていることが多いため、商品を手に取ったら一度裏面を見て、スラッシュの後ろにどんな添加物が並んでいるかチェックしてみましょう。 買い物のたびに数秒確認するだけでも、無意識にリンを摂りすぎるリスクを減らしやすくなります。

赤丸のスラッシュから後ろが無機リンが含まれる食品添加物の表示

ホエイプロテインに気を付ける

ホエイプロテインは牛乳由来で、必須アミノ酸を多く含み、筋肉づくりに非常に有効なサプリメントです。 腎機能が正常な若い方が適量を飲む範囲では、ホエイ自体が直ちに腎臓を壊すというエビデンスはありませんが、タンパク質やリンの負荷は増えるため「飲みすぎ」には注意が必要です。

特に、加齢とともに腎機能が低下している可能性がある中高年・高齢の方が、骨粗鬆症予防や筋力アップの目的でホエイプロテインを日常的に多量摂取すると、タンパク質とリンの両面から腎臓に負担がかかりやすくなります。 腎機能が弱ると、かえって骨のミネラルバランスが乱れ、骨粗鬆症を進めてしまう恐れもあります。 そのため、腎機能や年齢が気になる方、骨粗鬆症予防を意識している方には、大豆由来のソイプロテインのような、比較的リン負担が少ない植物性プロテインへ切り替える選択肢も有用です。

いずれの場合も、「1日の総タンパク質量」と「腎臓の状態」を主治医と確認しながら、無理のない範囲でプロテインを活用することが大切です。

まとめ

痛みや不調がなかなか良くならない場合、その背景に「腎臓の疲れ」やリンの摂りすぎが隠れていることがあります。 健康診断の結果を見るときは、クレアチニンやeGFRなど腎臓の項目にもぜひ目を向けてみてください。

そして、日々の食事でインスタント食品や加工食品、添加物の多い食品、ホエイプロテインなどに含まれるリンを摂りすぎていないか、少し意識してみましょう。 腎臓にやさしい生活は、血管や骨、心臓を守り、結果として痛みや不調の改善、そして健康寿命の延伸にもつながります。

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