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【脊柱管狭窄症】ジンジンと音が聞こえてくるような足の痺れが改善
脊柱管狭窄症で来院された女性(80代/主婦)の改善事例をご紹介します。

主訴(来院時の症状)
足の痺れが顕著であり、ふくらはぎから足の裏にかけてジンジンと音が聞こえるかのような痺れがでる。足の感覚も鈍く、冬に一度、足に力が入りにくく転倒してしまう。
このまま歩けなくなることを心配したご親戚の方からの紹介で当院を来院。
来院に至るまでの経緯
約1年前より腰部脊柱管狭窄症の診断を整形外科で受ける。腰痛自体は軽度であったが、特にふくらはぎから足裏にかけての「痺れ」が主な症状だった。
年齢的な背景や日常生活で歩行が可能であったことから、整形外科では手術ではなく経過観察となる。その後、痺れは徐々に悪化し、最近では足裏に「靴下を重ね履きしたような感覚の鈍さ」が出るようになる。
普段は百貨店に買い物へ行くのが楽しみの一つだったが、痺れによる歩行困難もあり、地下鉄での外出が億劫になる。そうした状況を心配した親戚の方から、当鍼灸院を紹介され、ご本人が来院される運びとなる。
検査と所見
初回検査結果は以下の通り
- 右下腿痺れ+
- 左下腿痺れ++
- 冷え症
- 猫背
- 既往歴:大動脈解離
医療機関で脊柱管狭窄症と診断を受けおり、痺れも両側に出ていることから、腰の神経からくる痺れと判断。
施術内容と経過
痺れ改善を目的とした下腿、足裏の血行促進と補腎に重点を置いた。

- 初回
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下腿から足裏の痺れが強いため委中、承筋に鍼通電
- 第1週から第3週
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腎を補う目的で関元、太谿にお灸、鍼通電は継続。
- 第4週から第6週
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足裏の痺れはまだあるが、ふくらはぎの痺れは全体だったのが、範囲が少し狭くなる。タオルギャザーという足裏の体操をご自宅で行うことを提案。
- 第7週から第9週
-
やや猫背ぎみであったので、腕と背中を動かすストレッチを施術。右足の痺れのほうが軽くなる。
- 第10週以降
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足裏の痺れが少し静かになってきたと報告。なるべく買い物など出掛ける機会を作って散歩をしてもらうように促す。鍼とお灸は継続する。
今回使用した経穴(ツボ)一覧
今回の患者様は80代というご高齢で、加齢に伴い東洋医学でいう「腎」の力が低下し、生命エネルギーである“腎精”が少しずつ減少していく過程が症状の一因であると考えられました。腎は腰との関わりが深く、腎精が枯渇してくることで腰の痛みや痺れ、冷えといった症状が現れるため、根本的な改善には腎精へのアプローチが非常に重要と感じました。
また、大動脈解離の既往症があるため、無理のない範囲で運動療法を取り入れ、軽い散歩や足裏の筋力を高めるためのタオルギャザー体操を指導するとともに、施術内容にも十分な配慮をしました。
加えて姿勢面では、猫背を伴い歩行されていたことから、腕や背部から肩甲骨周辺の筋肉の緊張を緩和し、姿勢を整えることも回復への重要な要素であると考え施術を行いました。結果として、足裏の痺れは「ジンジン」と音が聞こえるほどだったのが著しく軽減され、患者様ご本人が外出を気兼ねなく楽しめるまでに回復されました。
以下ご本人のメッセージ
1年くらい前から病院で脊柱管狭窄症と診断されて、年齢もあり手術はできないので経過観察でいました。
足の裏までジンジンと痺れを感じ、靴下を重ね履きしたような感覚で、外を歩く時も転ばないように慎重に歩いていました。
今では地下鉄に乗って百貨店で買い物ができるまでになり、生活が楽になりました。
副院長からのコメント
最初は歩くのも大変な中、週2回の施術を頑張っていただきました。だんだんと症状が軽減されていき、ご本人も自宅での体操を頑張っている様子がこちらにも伝わりました。
年齢や既往症を考慮した治療計画によって、患者様の生活の質が向上する様子を見届けられたことは、私としても大きな喜びであり、鍼灸の役割と可能性を改めて実感いたしました。
痺れもあまり気にならなくなり生活が出来ているようで、信頼して通院していただきありがとうございました。
脊柱管狭窄症でお悩みなら…
脊柱管狭窄症について解説しているこちらのページもお読みください。


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