
院長:鐵川お気軽にご相談ください!


こんにちは。足の甲がしびれたり、足首が思うように持ち上がらなかったりして、「このまま歩けなくなったらどうしよう」と不安になっていませんか。病院では、ギプスや強い打撲などはっきりしたきっかけがないと「原因はよくわかりませんね」と言われてしまうことも多く、モヤモヤした気持ちを抱えたまま帰宅される方が少なくありません。その一方で、健康診断の血液検査や東洋医学的な体のサインを丁寧に見ていくと、体の中からの小さなヒントが隠れていることもあります。そんな背景も含めて、一緒に整理していきましょう。そのうえで詳しい情報は腓骨神経麻痺のページにも載せていますので、あとでゆっくり読んでみてくださいね。


病院で「原因不明」と言われて戸惑っている方が、自分の体の状態を少し前向きに理解できるような視点をお伝えしたいと思ってまとめました
まず、多くの方が一番ショックを受けるのが「検査では大きな異常はないですね」「原因ははっきりしません」と言われる場面です。しっかり診てもらったはずなのに、はっきりした答えが返ってこないと、「自分の体はどうなっているの?」と余計に不安になりますよね。
整形外科や神経内科では、レントゲンやMRI、神経の伝わり方を調べる検査などを通して、骨折や大きなヘルニア、腫瘍などの明らかな原因がないかを確認します。ギプスで強く圧迫されていた、転倒で膝の外側を強く打った、手術中の体勢で神経に負担がかかったなど、はっきりしたきっかけがあれば説明がつきやすいのですが、実際にはそういったわかりやすい背景が見つからないケースも少なくありません。
その結果、「神経が一時的に弱っている状態でしょう」「しばらく様子を見ましょう」という結論になりやすくなります。もちろん、命に関わるような重大な病気が見つからないという意味ではホッとできる部分もありますが、本人としては「結局、何が悪かったのか」「何を変えれば良くなっていくのか」がわからず、不安だけが残ってしまうことが多いのです。
ここで少し視点を変えてみましょう。毎年受けている健康診断の血液検査の結果を、前年と比べたことはありますか。実は、ここに神経の回復力や体の巡りに関する大事なヒントが隠れていることがあります。とくに注目したいのが、赤血球数とヘモグロビンの値です。
赤血球は体中に酸素を運ぶ役割を持っていて、ヘモグロビンはその中身のタンパク質です。前年の検査結果と比べて、赤血球数やヘモグロビンの値がじわっと下がっている場合、全身に酸素や栄養が行き渡りにくくなっている可能性があります。大きな病気とは言えなくても、体のすみずみまで血液がしっかり巡りにくい状態になっていると、末端の神経はどうしてもダメージを受けやすく、回復にも時間がかかりやすくなります。
実際に、「病院では原因不明と言われたけれど、健康診断の結果をよく見直してみたら、ここ数年少しずつ赤血球数が減っていた」という方もいらっしゃいます。疲れやすくなっていたのに気のせいだと思っていた、朝起きるのがつらくても年齢のせいにしていた、という背景が重なっていることもよくあります。こうした小さな変化の積み重ねが、足の神経トラブルとして表に出てきている可能性もあるのです。
神経がダメージを受けたとき、その修復作業に必要なのは、酸素と栄養を運ぶ血液の力です。末端の神経ほど、血流が少し落ちるだけでも影響を受けやすくなります。足首や足の甲に走る神経は、心臓から遠く、重力の影響も受けやすい場所です。そこに、長時間の同じ姿勢や圧迫、冷えなどが重なると、血液の巡りが一時的にさらに悪くなり、神経が弱りやすくなってしまいます。
だからこそ、「画像検査では大きな異常がない」と言われた場合でも、血液の状態や全身の巡りを整えていくことが、とても重要になってきます。赤血球数やヘモグロビンが前年度より下がっているなら、食事や睡眠、ストレスなど、生活の中で見直せるポイントがないかを一緒に探していくことが、神経の回復を後押しする大事な一歩になります。
休肝日をもうけずに毎日お酒を飲む、タバコを日常的に吸うといった生活が続くと、神経の回復力が弱まってしまうことがあります。過去に当院へ来院された腓骨神経麻痺の患者さんの中にも、そのような生活習慣を続けていた方が少なくありませんでした。
神経は血流や栄養の影響を受けやすく、ダメージを受けたあとの修復にはエネルギーが必要です。お酒や喫煙を控えることは、神経にとっての休息時間をつくることにもなります。生活を少し見直すだけでも、回復を後押しする大切な一歩になります。
ここからは少し東洋医学の視点も交えてお話してみます。東洋医学では、人の体を「気・血・水」の巡りでとらえ、臓器どうしや全身のつながりを経絡という道筋で考えます。すねの外側から足の甲にかけて走るラインには、とくに「胃」や「胆」などの経絡が深く関わっています。そのため、胃腸が弱かったり、食生活が乱れていたりすると、このライン上にある筋肉や神経に不調が出やすいと考えられてきました。
たとえば、昔から胃もたれや食欲不振が続きやすい方、朝は食べられず夜にまとめてドカ食いしてしまう方、冷たい飲み物や甘いものを好む方などは、胃腸への負担がじわじわとたまっていることが多いです。東洋医学的には、こうした状態が続くと、胃の経絡の流れが滞りやすくなり、その通り道であるすねの外側から足の甲のあたりに、冷えやだるさ、重さ、しびれといった違和感が表れやすいと考えます。
また、舌のふちに歯の跡がくっきりついている、舌の色がやや暗くてぼんやりしている、といったサインも、気血の巡りが弱く、胃腸が疲れているときによく見られます。お腹の左側を触ると、ほかの場所より少し硬く感じる方も多いです。こうした東洋医学的な所見は、画像や数字には出てきませんが、「体の内側の疲れ具合」を教えてくれる大事なヒントになります。
イメージとしては、胃腸が弱っていると、食べ物からうまくエネルギーや血を作り出せず、体の末端まで十分に送り届ける力が落ちてしまう、という感じです。とくに「胃」の経絡はすねの外側を通っているので、そのルート上にある筋肉や神経が、エネルギー不足や冷え、巡りの悪さの影響を受けやすくなります。その結果として、足首を上げる力が弱くなったり、足の甲にしびれが出たりしやすくなる、というわけです。
これを裏返して考えると、胃腸の働きを整え、気血の巡りを良くしていくことが、足の神経の回復力を底上げすることにつながります。しっかり食べているつもりでも、消化吸収がうまくいっていなければ、必要な栄養は体の隅々まで届きません。朝食を抜いて夜遅くにまとめて食べる習慣、アルコールの量が多い生活、ストレスで早食いになりがちな日々などは、どれも胃腸に負担をかけ、巡りを弱くしてしまいます。
こうした背景をふまえて、当院では足元の症状だけではなく、全身の状態や生活習慣、そして健康診断のデータや東洋医学的なサインまで、できる限り幅広く情報を集めていきます。初回のカウンセリングでは、仕事の内容や姿勢のクセ、睡眠時間、食事のリズム、お酒やタバコの習慣、これまでの病歴などを詳しくうかがいながら、体の全体像を一緒に整理していきます。
もし健康診断の結果票をお持ちであれば、可能な範囲で一緒に確認していきます。前年や数年前と見比べて、赤血球数やヘモグロビンがどう変化しているか、中性脂肪や肝機能の値が上がっていないかなどをチェックします。「ここ数年で赤血球が少しずつ減ってきていますね」「疲れが抜けにくくなっていませんか」といった形で、数値と体感を紐づけながらお話ししていくと、ご本人も「そういえば思い当たる」と感じることが多いです。
同時に、舌の色や形、歯の跡のつき方、お腹の硬さや冷えなどを東洋医学の視点から確認します。胃腸が弱っているサインが出ているかどうか、水分がたまりやすい体質かどうか、ストレスで胸やみぞおちが詰まりやすいタイプかどうか。それぞれに応じて、足に向かう経絡の流れがどのように影響を受けているかを考え、施術のポイントを決めていきます。
施術では、すねの外側や足首まわりだけに集中的に鍼をするのではなく、胃腸や肝臓の働きを整えるツボ、全身の巡りを良くするツボ、体幹のバランスを支えるポイントなどを組み合わせていきます。足元の症状はあくまで「結果」として出ていることが多いので、その結果を生み出した土台の部分から整えるイメージです。足の神経の通り道に当たるツボにも必要な刺激を入れつつ、根本側の原因にもアプローチしていきます。
また、強い刺激が苦手な方には、やさしい刺激でじわっと温かさが広がるような施術を心がけています。お灸を使って足先の冷えを和らげたり、お腹まわりを温めて胃腸の働きを高めたりすることも多いです。施術中に体がふっとゆるんで、呼吸が深くなっていく感覚を味わっていただけると、それだけでも回復のスイッチが入りやすくなります。
施術と同じくらい大切なのが、日常生活でのちょっとした工夫です。まず見直したいのは、長時間同じ姿勢で座り続けないことと、足を組む癖をできるだけ減らすことです。とはいえ、「絶対に足を組まない」と決めると逆にストレスになるので、「組んでいる時間を少し短くする」「意識して立ち上がる回数を増やす」といったところから始めていきます。
次に、食事のリズムです。朝はコーヒーだけ、昼は軽く、夜にドカ食いというパターンが続いている方は、胃腸がフル稼働する時間帯が偏ってしまいます。最初は小さな一歩でいいので、朝に一口でも温かいものを入れてみる、夜遅くの食事を少しだけ減らしてみる、アルコールの量を「昨日より一杯減らす」といったところからチャレンジしてみてください。
睡眠もとても大切です。深い眠りの時間帯に、体は神経や筋肉の修復作業を進めます。寝る直前までスマホを見続けるのではなく、寝る三十分前からは画面を見ない時間をつくる、照明を少し落とすなど、体が休息モードに入りやすい環境を整えてあげましょう。こうした地味な工夫が、結果的に神経の回復力を支える大きな力になっていきます。
足首が上がらない、足の甲がしびれるのに、病院では「原因はよくわからないですね」と言われてしまう。そんな状況は、本当に心細いものだと思います。ただ、「原因不明」という言葉は、「体の中に変化がない」という意味ではありません。健康診断の血液データや、東洋医学的な胃腸の弱さのサイン、生活習慣のクセなどを丁寧に見ていくと、少しずつ「あなたの体ならではの背景」が浮かび上がってきます。
その背景に目を向けて、血液の巡りや胃腸の働きを整えながら神経にかかる負担を減らしていくことが、足元の不安を少しずつ減らし、歩くことへの自信を取り戻していくための大事な一歩になると私たちは考えています。
「この足の状態とどう付き合っていけばいいのか」「本当に良くなっていくのか」と不安なときこそ、一人で悩みを抱え込まないでほしいなと思います。検査の結果や生活の状況を一緒に確認しながら、今のあなたにできることを一つずつ整理していくお手伝いができればうれしいです。
もっと詳しい症状の説明や、当院での具体的な施術内容については、こちらのページにまとめています。今すぐ通院を決める必要はありませんので、「情報を知るところから始めたい」という方も、よければ一度目を通してみてくださいね。
腓骨神経麻痺に対する治療方針の症状ページもお読みください。

