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【パニック障害】運転中に突然発症するゾワゾワする動悸と息切が改善
パニック障害で来院された女性(40代/主婦)の改善事例をご紹介します。

主訴(来院時の症状)
動悸や息切れが時々起きることが増え、車の運転中に発作が起きるようになってからは更に不安を感じるようになった。病院では発作が起きたときに飲む頓服薬をもらったが、気休め程度だった。
この発作がずっと続くのかと今後の健康にも不安を感じたためそれを改善したく、インターネットで当院を見つけ来院。
来院に至るまでの経緯
あるとき車の運転中に突然動悸や息切れを感じるようになり、不安を覚えるようになる。こうした症状が続いたため、半年前に病院を受診したところ、自律神経失調症およびパニック障害と診断。病院では、症状が現れた際に服用する頓服の抗不安薬を処方、しかし十分な効果が得られなかった。
仕事はパートタイムで冷蔵の倉庫管理をしており、常に冷気にさらされる環境に身を置く。日々の生活では、朝は忙しさからコーヒー一杯のみで済ませることが多く、昼食や夕食はバランスを考えた内容ではあるものの、もともと食が細いため量はあまり食べられない状況。
こうした生活環境の影響もあり、症状はなかなか改善に至らず。医師から処方された頓服薬でも効果が不十分だったことから、鍼灸院による治療にも期待し来院を決意。
検査と所見
初回検査結果は以下の通り
- 腹部、下肢に冷え
- 呼吸浅く深呼吸不可
- やや不眠ぎみ
- 首肩こり有
- 背部張り感
検査結果の分析により気の停滞や首から背部にかけての筋肉の硬直により「パニック障害」の発作が出ていると判断
施術内容と経過
呼吸をスムーズに行えるよう、筋肉の柔軟性向上と気の流れの改善に重点を置いた。

- 初回
-
一日2食や野菜中心の生活など、食生活が偏っているため、三食食べることや食事内容をアドバイス。太白、三陰交に施灸。
- 第2週から第3週
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首周りや背部の筋肉の硬さが見られたため、呼吸がスムーズにできるようにする目的で施術。百会、心兪、曲沢に置鍼。
- 第4週から第5週
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動悸などにまだ変化はなし。
- 第6週から第7週
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息苦しさはあるが、胸のゾワゾワ感が軽減。
- 第8週以降
-
発作の頻度がやや減少、引き続き施術内容を継続する。
今回使用した経穴(ツボ)一覧
この度の患者さんは普段から食事量が少なく、特に朝食はコーヒーのみで済ませていました。昼食や夕食も野菜は意識して取り入れていたものの、油ものを極端に避けており、豚肉や牛肉、魚などの動物性たんぱく質がほとんど食事に組み込まれていませんでした。こうした偏った食生活は、必要な栄養素の摂取不足につながります。
さらに、仕事は冷蔵倉庫の中で行うため、常に体が冷えやすい環境にありました。体の冷えや栄養バランスの崩壊によって、全身に十分なエネルギーや栄養が行き渡らず、その結果として自律神経の乱れやパニック障害の発症といった形で体に現れたと考えられます。血糖コントロールやたんぱく質、ビタミン摂取の重要性も近年指摘されています。
東洋医学では、食事から得られるものは「後天の精」として、体を動かす根本的なエネルギー源とみなされています。胃腸の働きと適切な食事摂取が揃わなければ、十分な体力が得られず自律神経の不調やパニック障害の症状が現れるとされています。こうした背景を詳しく観察し、精神的要因だけでなく食生活など身体的要因へのアプローチも行うことで、症状の改善につながりました。
以下ご本人のメッセージ
普段なんとなくしていた食事の内容が体に悪影響を与えているとは思いもせず、最初は驚きました。それからは、朝はコーンスープなど少しずつ食べられる量から始めていき、自分のペースで食生活を見直すようにしていきました。
最近では車の運転中に発作が起きることが減ってきて、安心して車で行動できるようになりました。
院長からのコメント
朝食を抜く、たまはコーヒー一杯で済ませるという悪い慣習が体調不良に繋がったと考えられました。パニック障害は病院ではストレスや几帳面な性格のせいと一言で片づけられることが多いと聞いています。ですが、普段の食生活を見直すだけでも体調は変わっていきます。
良かれと思っている生活習慣が、実は体に本当は良くないということはけっこうあります。それをしっかり説明して理解していただくことが一番の改善の近道となると考えます。
動悸や息切れが軽減したようで、信頼して通院していただきありがとうございました。
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